北陸電力は、石川県志賀町の志賀原子力発電所2号機で、事故の際に建屋の破壊を防ぐ装置と原子炉建屋の間に最大5センチほどの隙間が生じていたと発表しました。放射性物質の外部への漏えいは確認されていません。

北陸電力によりますと、7日午後3時50分ごろ、志賀原発2号機で空調設備を点検していたところ、原子炉建屋5階で、建屋とブローアウトパネルと呼ばれる装置の間に最大およそ5センチの隙間が生じていたことが確認されました。ブローアウトパネルは、原子力事故の際に建屋内の圧力が上昇した場合、自動的に開放されて圧力を下げ、建屋の破壊を防ぐしくみで、建屋に密着している必要があります。

北陸電力は、今年1月1日の能登半島地震でブローアウトパネルを留めるクリップが変形し、点検のため空調を停止したところ、建屋内の圧力が下がり、隙間が生じた可能性が高いとしています。

北陸電力は、国や地元自治体に連絡したうえで、放射性物質の外部への漏えいは確認されていないとしています。

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