大切なペットを亡くした際に、人と同じように供養して飼い主の心のケアに焦点を当てるペットの火葬・法要事業を取材しました。

ペットのお別れ式の準備をしているのは、土谷幸平さん(34)です。

今年2月に、甲府市で訪問ペット火葬の「ハピネスベル」を立ち上げました。

土谷さんはペットが亡くなった家に火葬ができる特別な車で向かい、自宅でお別れ式を行います。

ハピネスベル代表 土谷幸平さん:
「火葬炉が入っている火葬車になります」

車の花の飾り付けなどを自身で行い、使うものひとつひとつにも想いが込められています。

土谷さん:
「私が汲みに行った湧き水にハッカ油を垂らしたタオル。家族ひとりひとりに亡くなったペットの体を拭いていただいている」

富士山の伏流水を土谷さん自らが汲んできています。

最期に口を潤す水もその水を使用し、お供えする和三盆は最期の旅路でも元気に走り回れるようにという願いを込め「鈴」の形にしています。

さらに…

土谷さん:
「よろしくお願いいたします」

土谷さんは人と同じように、ペットにも四十九日の法要を行っています。

土谷さん:
「ペットも家族の一員なので、人と同じように四十九日の法要やお経を上げて、最期まで手厚く見送っている。家族の心に寄り添って見送りたいので、私自身も立ち会う場面もある」

山梨県都留市夏狩にある耕雲院は、ハピネスベルと提携してペットの法要を始めました。

耕雲院副住職 河口智賢さん:
「ペットの法要を受け入れようと思ったのは、土谷さんの丁寧にやろう、想いを込めようというところに共感した」

土谷さんはペットとの思い出のメモリアルカードを作成し、四十九日前後に直接飼い主に渡します。

ここまでペットや飼い主に寄り添ったサービスを提供するのには訳があります。

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