秋の火災予防運動に合わせ、愛媛県内を代表する観光地の1つ、松山市の道後温泉地区では防災訓練が行われ、参加者が観光客を災害から守るための対応を確認しました。

道後のホテルや商店街の関係者などおよそ160人が参加した訓練は、南海トラフ巨大地震により、ホテルの調理場で火災が発生したという想定で行われました。

訓練
「1階調理場に火災が発生しました。みなさまエレベーターを使用しないでください。係の誘導に従って避難してください。」

ホテルからの通報を受け駆け付けた消防が建物内のけが人を担架で運び出すと、表で待機していた人力車が搬送する、道後ならではの連携のほか、避難場所で安否を確認するなど誘導の手順をチェックしました。

一方、今月2日の大雨では市内各地が浸水被害に見舞われましたが、今回、会場に初めて浸水歩行体験ブースが設けられ、参加者は水の威力を身をもって体験しました。

道後温泉旅館協同組合・奥村敏仁理事長
「より実践に近いような訓練ができたのではないかと思う」

このほか、防災グッズのレクチャーも行われ、参加者は観光客らを災害から守るための対応を確認していました。

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