3年前、東京・新宿区の工事現場で、二酸化炭素中毒で作業員5人が死傷した事故で、警視庁がきょう、工事の現場責任者を務めていた男性を書類送検する方針を固めたことが分かりました。

2021年4月、新宿区のマンション地下1階にある立体駐車場で、二酸化炭素が充満し、その場にいた男性作業員4人が死亡し、1人がけがをしました。

警視庁は、現場責任者を務めていた男性(60)を、業務上過失致死傷の疑いで書類送検する方針を固めました。

現場には火事が起きた際に二酸化炭素を噴出する消火設備が設置されていて、これが誤って作動したということです。

男性は、設備に触れる際の危険性を作業員に周知させなかったなどの疑いがもたれていて、「消火設備の起動ボタンを押さなければ、二酸化炭素は噴出しないと思っていた」などと話しているということです。

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