新たなリーダーを決めるアメリカ大統領選は、福島県産品の「輸出」にも影響を与えそうです。

アメリカは、震災後に規制していた福島県産食材の輸入を2021年に解除していて、現在は、コメや牛肉を多く輸入しています。県によりますと、去年、県内からアメリカへ輸出されたコメの量は、152トンと前年の5倍以上に上っています。また、牛肉に関しては5トンで、こちらも倍以上と、いずれも過去最高を記録しているんです。

県産品の品質が評価されているということで、県内にとっては非常にいい流れですが、選挙の結果によっては影響を受けるかもしれません。

それは、返り咲きを狙うトランプ氏が勝利した場合です。

トランプ氏勝利で「関税引き上げ」

「自国の産業を守る」と強く主張するトランプ氏は、公約で海外から輸入される製品の関税引き上げを掲げています。関税をかけるということは、その分、現地での販売価格が上がることになります。

価格が上がることで、現地の消費者が購入をためらう恐れもあり、県産品にとって逆風になるかもしれません。

大統領選について、福島県の内堀知事は、5日の会見で「アメリカには県産のコメや日本酒を活発に輸入してもらっている。新大統領のもと、福島との関係をより発展する形で構築されることを期待している」とコメントしています。また、勝敗で為替も多く変動する見込みで、今後の私たちの生活にも影響を与えそうです。

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