日本海の冬の味覚を代表するズワイガニ漁が6日、解禁されます。しかし、悪天候が予想されるため石川県内からの出漁は延期が決まりました。
地震の被害を乗り越え、今シーズンの漁を迎える輪島の漁師たちには特別な思いがあります。地震前、毎年カニの水揚げに沸いた輪島港。しかし、海底が隆起するなど大きな打撃を受け港は、閑散とした状況が続きました。
被害を乗り越え、試行錯誤を繰り返しながらようやく迎えた解禁前日。6日午前0時のカニ漁解禁に向け、荷揚げの確認や荷さばき所の修繕など準備が進められていましたが、しけの影響で今夜からの出漁を見送りました。
輪島港では38隻のうち32隻の船が準備を整えていて、多くの漁師がカニのシーズン到来を待ちわびています。
昨日までは出れると思っていたんですが…
輪島市小型底引き組合 沖崎勝敏組合長「やっぱ残念ですね。昨日までは出れると思っていたんですが」「それでも我慢して港の復興も待っていたんで、解禁もちょっとくらい遅れても」「少しでも大きいカニを獲れるように」「少しでも例年より高く買って貰えたらなと」
不安と期待を胸に地震後初となる出漁を待つ漁師たち。港が再び活気づくその日が、復興への第一歩となることを多くの住民が願っています。
7日の出漁はどうなる?
能登で取れたカニが競りにかけられる県漁協かなざわ総合市場によると、各港が足並みを揃え解禁初日の漁は見合わせ、7日も出漁は厳しいのではということでした。
輪島港ではタラ漁の解禁も12月に控えていて、水揚げ時の混雑も懸念されますが、輪島市底引き組合では、他の組合とも協議して荷揚げを行っていきたいとしています。
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