11月3日、青空の下、福島県大玉村で開かれた「ある運動会」。
「よいしょ!よいしょ!」
参加者は大人から子どもまで50人ほど。一見、どこでも開かれている地域の運動会のように見えますが…。
「安兵衛さんの次女の長男の高野安雄です」
「私は服部家の嫁で、良一の妻です」
「長女の良子の娘の美由紀です。よろしくお願いします」
実は、参加者全員が「親戚」なんです。
その名も「服部子孫会大運動会」。コロナ禍を経て、5年ぶりに開かれました。
きっかけは「きょうだい仲良く」の教え
この運動会は、いまは亡き服部安兵衛さんと妻のケサさんが、9人の子どもたちに伝えた「きょうだい仲良く」という言葉から始まりました。
いま、服部子孫会には、およそ170人が名を連ねていて、今回参加したのは、生後2か月から84歳までのおよそ50人。競技は、小さな子どもからお年寄りまでが楽しめるようなものばかりです。
20回目を迎えた今年、長年運営を担ってきた安兵衛さんの末っ子、鈴木ヱイさんに、親戚一同から感謝の気持ちが伝えられました。
「家族や親戚などのつながりが薄くなる中、服部家子孫会運動会を通し、家族の絆を深めました。ありがとうございました」
安兵衛さんの末っ子・鈴木ヱイさん「こんなに集まってくれること、本当にうれしいです。感謝状は私の方からみなさんにあげたいです、ありがとうございます」
「まぁびっくり」初めて参加した人は
節目を迎えた今年、新しいメンバーも加わりました。
宇留野豊さんは、4代目の千春さんの夫で、娘の詩織ちゃんと初参加です。
初参加・宇留野豊さん「まぁびっくりしましたね。親戚だけでこの人数というのは、まず考えられない数なので、それだけで圧倒される」
運動会のメインは、仮装大会です。それぞれが考えてきた仮装を披露します。
「きょうだい2人で、ハリーポッターのホグワーツ生でスリザリンです」
「ルールル ルルル ルールル♪みなさんお元気?黒柳徹子です」
最初は緊張していたという宇留野さんも、家族と考えた仮装を楽しんでいました。
宇留野豊さん「すごく楽しめたので良かったです」
両親の言葉を胸に運動会を開催し続けた鈴木ヱイさんも、普段は離れて暮らす一族の成長に目を細めます。
鈴木ヱイさん「みんな大事に思ってるのよと、そういうのを分かってほしい。もちろん続いてほしいです。きょう5年ぶりで、こんなに集まってくれたので大丈夫だろうなと思う。うれしい」
最後は、集まった服部一族全員で記念撮影。5年ぶりの開催となりましたが、服部子孫会の絆はより固く結ばれました。
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