着られなくなった服を難民の子どもたちのために役立てます。山口県山口市の小・中学生が4日、市民から寄せられた服を世界中の難民に贈るための作業をしました。

白石小学校の体育館には、たくさんの紙袋や箱に入れられた服が集められました。
集まった服は児童・生徒らが山口市内のスーパーなどに協力を依頼し、設置した回収箱に市民から寄せられた、着られなくなったこども服です。

作業は、ズボンや上着といった種類別に分けるほか、破れているところがないか、大きすぎないかなどを確認して、並べていきます。作業には白石小と、中学校の児童・生徒など、およそ50人が参加しました。ユニクロなどを展開するファーストリテイリングが取り組む「届けよう、服のチカラ」プロジェクトの一環です。

すべて並べると体育館を埋め尽くすほどになりましたが、戦闘服などで使われる迷彩柄や、ドクロや血といったモチーフのデザインは、難民の人たちに戦争や死を思い起こさせるとして贈るものには含まれません。生徒らはひとつひとつ丁寧にたたんで箱に収めていきました。

白石中学校生徒会 田中久貴・会長
「服を届けようと思った、回収ボックスに入れてくれた方の思いもきっとここに集まっているので、そこは私たちがしっかりと責任を持って届けたいと思います」

約4000着の子ども服は、国連難民高等弁務官事務所通じて今年度中にアフリカなど世界の難民の子どもたちに届けられる予定です。

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