このところ話題となっている、いわゆる「異次元の金融緩和」の終了について…今後、金利が上がっていくと、「住宅ローン」や「設備投資」はどうなるのか?
?銀行の頭取にも直撃しました。

【愛知・瀬戸市 3月25日】
(リアルウッドマーケティング 佐々木裕光さん)
「こちらになります。瀬戸口駅北まで徒歩7分の場所になります」

愛知県瀬戸市。完成したばかりの建売住宅です。

(大石邦彦アンカーマン)
「広さはどのくらい?」

(リアルウッドマーケティング 佐々木裕光さん)
「土地の大きさが37坪、4LDKになります」

(大石アンカーマン)
「これでおいくら?」

(リアルウッドマーケティング 佐々木裕光さん)
「3790万円」

(大石アンカーマン)
「開口部があって…床も木を前面に出して」

床は無垢の板張り、はりもそのまま見せるなど木の暖かみを活かし、大容量のパントリーやウォークインクローゼットなど収納もしっかりある、いま人気の造りです。

金利の行方は? 「金利も資材も上がる可能性が…」

(大石アンカーマン)
「マイナス金利が解除の後に購入を決めた人は?」

(リアルウッドマーケティング 佐々木裕光さん)
「私のお客様でもいます。早めに家を買いたいとおっしゃっていました」

住宅業界でいま、最も注目されているのが「金利の行方」。

(日本銀行 植田和男 総裁)
「マイナス金利政策のような大規模な金融緩和政策は、その役割を果たしたと考えています」

日銀は3月19日、マイナス金利政策の解除を決定。
「異次元の金融緩和」の終了という大転換で、住宅ローン金利も上がる可能性が。

(大石アンカーマン)
「これからは金利がどうなるか分からない中の営業だが、変わってくる?」

(リアルウッドマーケティング 佐々木裕光さん)
「変わります。これから(金利が)上がる可能性がある、資材も上がる可能性があるので、早めに住宅を買った方がいいと思っているので、強くお話はさせていただく」

「金利が上がることのメリットは『ない』というイメージしかない」」

【3月25日】
5年前、名古屋市内でマイホームを購入した山本さん夫妻。

(山本将之さん 39歳)
「当時3500万円くらい。建売で」

35年ローン、変動金利で購入しましたが…

(山本将之さん)
「不安です。銀行にお金を預けても増えることを全く知らない世代なので、金利が上がることのうまみを全く知らない。金利が上がる=返済が増えるとしか思っていない」

(大石アンカーマン)
「金利が上がることのメリットは?」

(山本将之さん)
「『ない』というイメージしかない」

仕事はファイナンシャルプランナーと、お金の専門家でもある山本さん。今後をこう分析します。

(山本将之さん)
「ほとんど(住宅ローンの金利は)変わらないと思っている。マイナス金利解除になって、いま住宅ローンを借りている多くの方が、上がるとなると悪影響も出てくると思うので、いま借りている人はそこまで上がらないという認識でいる」

(山本将之さん)
「繰り上げ返済をどのタイミングでするか、金利の損益分岐点を自分で見極めていく。ここまで上がってしまうと、いったん多少でも繰り上げ返済した方が得だと、自分で見極めてやっていく必要があると思う」

「今までが世界と比べたら異常で、お値打ちに住宅を求めやすい環境だった」

住宅メーカーの林社長 43歳。金利が上がる時代を知りません。

(大石アンカーマン)
「正直、金利が上がるのはハウスメーカーとしては痛い?」

(ウッドフレンズ 林知秀社長 43歳)
「素直にそれはある。でも致し方ない。嘆いていてもしょうがないのでしっかり立ち向かっていく」

(ウッドフレンズ 林知秀社長)
「いままでが世界と比べたら異常で、非常に金利が低くお値打ちに住宅を求めやすい環境だった。申し訳ないが(金利も)高くなってくる、資材も高くなってくる。『じゃあ買えない』とお客様に我慢してもらうのではなく、いいものをいかにお値打ちにするかという工夫をして、商品として還元できれば」

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