鳥取県警と大阪府警の合同捜査本部は10月30日、不正に入手した他人名義のクレジットカード情報を利用して、兵庫県内のコンビニで加熱式たばこをだまし取ったとして、大阪市の中国籍の男を逮捕しました。合同捜査本部は、匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」の指示役とみて捜査しています。

詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで逮捕されたのは、大阪市中央区に住む中国籍の会社経営の男(35)です。

警察によりますと、男は共犯者と共謀のうえ今年3月、兵庫県三田市のコンビニエンスストアで、不正に入手した他人名義のクレジットカード情報を登録したスマートフォンを使い、加熱式たばこなど515個(販売価格合計約29万円)をだまし取るなどした疑いが持たれています。

今年3月以降、鳥取県内と大阪府内で同じような被害が発生したことから、鳥取県警と大阪府警は10月に合同捜査本部を立ち上げ、捜査の結果、今回の逮捕に至りました。認否については明らかにしていません。

合同捜査本部では、男は匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」の指示役であるとともに犯行に使うスマホの供給役とみて、そのほかの事件への関与についても捜査を続けています。

また、男の関係先のマンションからは、スマホ752台、デスクトップパソコン1台、ワイファイルーター2台を押収していて、ここを拠点に不正に入手したクレジットカードの情報をスマホに登録する作業をしていたとみられています。

合同捜査本部では、そのほかの指示役やクレジット情報の通達役、現金化役など「トクリュウ」の全容解明を急ぎたいとしています。

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