段ボール製造業の「石王丸紙業」は31日までに事業を停止し、今後は資産負債を整理のうえ民事再生手続きを目指していることが帝国データバンクの調べでわかりました。
帝国データバンク富山支店によりますと、段ボール製造業の石王丸紙業は1919年(大正8年)10月創業、1959年(昭和34年)に法人改組した段ボール製造業者で、主に段ボールの各種包装資材の製造を行い、商圏は富山県を中心に北陸3県で営業展開、ピーク時の2014年1月期は売上高約1億3400万円を計上していました。
しかし、同業他社との価格競争により主要な取引先が減少したうえ、新規開拓も進まず2024年1月期の売上高は約8400万円にとどまっていました。
赤字決算が続いたことで財務面は債務超過に陥り、卑近繰りがひっ迫する中で事業継続の見通しが立たなくなり、今回の事態となったとみられます。令和3年1月に飲料・衛生美容関連の卸業者が買収し、令和5年12月には富山県西部のエリアとする土工・コンクリート工事業者が多角経営の推進のため当社を買収しています。
負債額は約1億9000万円ですが変動の可能性あるとしています。
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