教え子に性的暴行を加えたとされる支援学校の元講師。裁判で罪を認めました。

(被害生徒の父親)「本人(娘)の様子が本当に泣きじゃくって、私たちのショックをかき消すというか打ち消すようなぐらい取り乱してた。怒りしかありません」

 悲痛な胸の内を明かす男性。性被害を受けた女子生徒の父親です。

 起訴状によりますと、大阪府立の支援学校で講師をしていた上野翔太被告(25)は今年5月から6月にかけ重度の知的障害がある女子生徒に対し、学校の体育館でわいせつな行為や、ホテルで性的暴行を加えた罪に問われています。

 上野被告は、この女子生徒の担任を務めていて生徒も心を開いていたといいます。

(被害生徒の父親)「信頼を寄せている担任であるっていうことを逆に悪用しているんだろうなと。毎日のように学校行くと顔を合わせる。抵抗ができない状況になってるので、何をされるかわからないっていう恐怖が強かったと娘から聞いてます」

 10月31日、大阪地裁堺支部で開かれた初公判で上野被告は「間違っているところは
ありません」と起訴内容を認めました。
 
(被害生徒の父親)「ひとまず罪を認めたということで家族としては子どもと一緒にまた前向いて一歩進める」

 一方、この事件を巡っては今年7月、大阪府教育委員会が会見を開き、ホテルや公園での性加害を理由に上野被告を懲戒免職にしたと発表していましたが、学校内でわいせつな行為をしていたことについては明らかにしていませんでした。

 学校内の事件について府教委は「懲戒処分の理由に入っていないので答えられない」としています。

 女子生徒の父親も学校で起きたことや今後の対策について説明を受けていないといいます。生徒は学校の対応に不信感を抱き、今も登校ができない状況が続いています。

(被害生徒の父親)「不誠実だと思います。引き続きどういった背景があるのかっていうのをしっかり保護者として、向き合って説明を求めていきたい」

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