最高裁裁判官の国民審査の期日前投票で、視覚障害のある男性が自分の意思が反映されずに投票されたとして静岡市に100万円余りの損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、視覚障害がある宇佐美達也弁護士です。

訴状などによりますと、宇佐美弁護士は25日午後4時過ぎ、期日前投票をするため静岡市役所を訪れました。

最高裁裁判官の国民審査投票について、通常であれば裁判官一人一人の名前を読み上げてもらうにもかかわらず意向を確認されることなく補助職員に投票されてしまったということです。

<視覚障害がある宇佐美達也弁護士>
「慰謝料請求という形をとっていますが、金銭が欲しい訳でもありませんし、謝罪をしてもらいたい訳でもない。なぜこういうことが起こったのか。今後、こういうことが起こらないようにどうしていくもりなのか」

静岡市は、今回の訴えに対し「訴状が届いてから事実確認もあわせて行い、対応を検討していきたい」とコメントしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。