大分県国東市で27日行われた高校駅伝県予選で、男子選手がコース上に誤って進入してきた車にひかれ、けがをしました。一歩間違えれば選手生命を奪う事故はなぜ起きたのか?県高体連は「配慮が足りなかった」とし、再発防止策を検討する方針です。

国東市の市道で27日、高校駅伝県予選に出場していた2年生の男子選手が、1区から2区への中継所でたすきを渡したあと、足がもつれ転倒しました。その際、対向車線を走行していた女性(86)の運転する軽乗用車に左足をひかれました。男子選手は病院に搬送され、軽いけがをしましたが、命に別状はありませんでした。

県高体連陸上競技専門部 塩手朗輝専門委員長:
「生徒が軽傷だったということは安心しているが、一歩間違えれば選手生命を奪うような事故だったので、今後繰り返さないようにしていきたい」

県高体連によりますと、現場は片側1車線の市道で、中継所付近では選手が近づいてきたタイミングにあわせ、約320メートルにわたり両車線ともに通行止めとしていました。

しかし、この通行止め区間内にある大会関係者用の駐車場から一般の車がコース上に誤って進入し、事故が起きました。駐車場近くには衆院選の投票所があり、普段より車の出入りが多かったということです。

塩手朗輝専門委員長:
「大会関係者用の駐車場から車が出てきたことについて、私たちとして配慮が足りなかったと思う。車はたくさん走行していたが、監視する人がいれば事故もなかったので、もう一度どんな危険があるかを含めて考えていきたい」

大会主催者の高体連は、警察や市と協議して再発防止策を検討するとしています。

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