27日に投開票が行われた衆議院選挙。
鳥取1区では、総理大臣の石破茂さんが得票率85%を超える圧倒的な勝利で13回目の当選を果たしました。石破総理が各地の応援演説で地元に入れない中、選挙区で先頭に立って戦ったのはファーストレディーの妻・佳子さんでした。

石破茂総理の演説
「いつの時代も国を変え、歴史を変えるのは、都のえらい人ではありません。いつの時代も国を変え、歴史を変えるのは、地方であり、一人一人の庶民大衆であります」

党総裁、そして内閣総理大臣に就任し初めての衆院選を戦った石破さん。公示日の15日、福島県いわき市内で第一声をあげ、その後は応援演説で全国各地を回る日々。
日本創生を訴えるとともに裏金問題を陳謝し、信頼回復に努める決意を表明してきました。

石破茂総理の演説
「われわれ自由民主党は、今回のパーティー券の不記載の問題、あって良いことではありません。心からお詫びを申し上げます。深い反省とお詫びのもとに自由民主党は新しい日本を作る」

全国を駆け回り選挙区に戻れない石破さんに代わり、鳥取で第一声をあげたのはファーストレディー、妻の佳子さん。

石破佳子さん
「まずはしっかりと選挙を勝ち抜き、そしてその後、また引き続きお力添えをいただけたらと」

出陣式の前、佳子夫人は選挙前には必ず行くというある場所に立ち寄っていました。

鳥取市の宇倍神社。支援者とともに必勝を祈願し渡された「勝守」をさっそくズボンにつけ気を引き締めた佳子夫人。

その後、本殿を出ていざ出陣式へ、と思いきや、向かったのは裏手にある丘でした。

階段を上った先にあったのは…

石破佳子さん
「先日、総裁選に出るときに、宮司さんが『そういえば双履石に一度も石破さん来られてないけど」と言われたのを教えてくださった人がいて、それでここにお参りに来ました」

その名も「双履石(そうりせき)」。宇倍神社のご祭神で、「大臣」の祖と言われる武内宿禰命が天に昇る際に脱いだ双履の跡とされています。
佳子夫人は総裁選の前にこの石の存在を知り、当選を祈願しお参りをしたそうです。

石破佳子さん
「そしたら当選させていただいて、お役目をいただいたということで、先日お礼参りもさせていただきました。きょうも、ちょっとここで。ありがとうございます」

再び双履石(そうりせき)に今回の衆院選の勝利を願った佳子夫人。
選挙期間中は地元議員らとともに選挙カーに乗り込み精力的に各地を回ったほか、街頭演説で支持を訴えてきました。

佳子さんは選挙期間中、地元だけでなく、鳥取や愛媛などにも自民候補の応援に駆け付けました。

石破佳子さんの演説
「みなさま方の最後の最後までのご支持ご支援をいただきまして、石破を再び国政に送っていただきますようよろしくお願いいたします」

行く先々の演説会場では多くの支援者が集まり強固な支持基盤を見せつけましたが、政治とカネの問題では厳しい声も多かったという今回の選挙戦。

しかし、結果的には鳥取県初の総理誕生を追い風に盤石の選挙戦を展開した石破陣営。立憲・共産の候補を相手に3つ巴の戦いとなる中、得票率85%を超える圧倒的な勝利で、13回目の当選を果たしました。

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