能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の輪島港で、物揚げ場の仮復旧工事が25日完了しました。11月上旬のカニ漁解禁を控え、県漁協輪島支所は近く、出漁するかどうかを判断します。

輪島港は、元日の地震で船だまりの海底隆起や荷さばき所周辺の物揚げ場が被害を受けた影響で、およそ200隻の漁船が漁を再開できない状況が続いています。

これまでに、港では国が代行してたまった土砂を取り除く作業のほか、県が仮桟橋を設置する工事や漁船の係留場所を確保するため、物揚げ場の仮復旧などを進めてきました。

9月上旬から工事が始まった物揚げ場は、隆起で段差が生じた箇所を削る作業などが25日に完了し、利用できる見通しとなりました。

漁師「漁師としてはやってみないと分からない。輪島港の漁船が出ないことには魚も安定しない。まだまだ道のりは長いけど一歩ずつ」

県は現在、舳倉島(へぐらじま)フェリー乗り場周辺のしゅんせつを行っていて、10月末の作業完了を目指しています。

11月6日には冬の味覚を代表するカニ漁の解禁を控えていて、出漁について県漁協輪島支所は週明けに判断するとしています。

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