去年7月、福岡市東区の実家で父親を刺殺したうえ母親を殺害しようとした31歳の長男の裁判員裁判です。福岡地裁は、「強固な殺意に基づき悪質」などとして長男に懲役15年の判決を言い渡しました。

判決によりますと、無職の蓮山茂被告は、去年7月、福岡市東区八田の実家で、父親を包丁で胸を複数回刺して殺害したうえ、母親を金づちで頭を殴るなどして殺害しようとしました。

これまでの裁判で、蓮山被告は、「両親に対する殺意はなかった」と起訴内容を否認していました。

25日の判決で福岡地裁は「人が死亡する危険性が高い行為であるとわかって犯行に及んだ」などと指摘して両親に対する殺意を認定。

そのうえで、「強固な殺意に基づく危険な犯行態様は悪質」などとして、蓮山被告に懲役15年の判決を言い渡しました。

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