衆院選の投票日があさって27日に迫り、愛媛県内の選挙戦も大詰めを迎えています。県内3つの小選挙区の終盤情勢です。

愛媛1区 自民が他の候補を引き離す

愛媛1区には、国民民主党の新人・石井智恵候補(56)、共産党の新人・石本憲一候補(77)、自民党の前職・塩崎彰久候補(48)、立憲民主党の新人・香曽我部慶教候補(47)の4人が立候補しています。

愛媛1区は野党候補3人が乱立し、3選挙区で最も多い4人がしのぎをけずる構図となっていて、塩崎候補が自民・公明の支持層を固め、他の候補を引き離しています。石井候補は国民支持層をほぼ固めて、追う展開です。香曽我部候補も立憲支持層をほぼまとめ、追いかけます。石本候補は共産支持層を固めましたが、支持に広がりはみられません。

愛媛2区 立憲がややリード 自民が懸命に追い上げ

愛媛2区には、日本維新の会の新人・梶野耕佑候補(40)、立憲民主党の前職・白石洋一候補(61)、自民党の前職・井原巧候補(60)の3人が立候補しています。

愛媛2区では、前回、旧愛媛3区で激戦を繰り広げた自民と立憲民主の2人が再び激突する構図となっていて、選挙戦が白熱しています。前回、旧愛媛3区では自民の井原候補が4663票の僅差で小選挙区を制しましたが、今回、井原候補は、党のいわゆる「裏金問題」の影響で、比例区への重複立候補が認められませんでした。

白石候補は野党支持層をまとめ、自民支持層の一部にも食い込んでいます。井原候補は自民・公明支持層をほぼ固め、懸命に追い上げています。梶野候補は、支持に広がりがみられません。

最終的には、有権者の約3分の1を占める今治市の票の行方が勝敗を左右しそうです。

愛媛3区 自民が安定した戦い

愛媛3区には、自民党の前職・長谷川淳二候補(56)、共産党の新人・西井直人候補(67)、立憲民主党の新人、越智清純候補(42)の3人が立候補しています。

愛媛3区は、自民の前職に立憲民主と共産の新人が挑む構図です。長谷川候補は自民・公明支持層の大半をまとめ、安定した戦いをみせています。越智候補は立憲支持層の過半数をまとめましたが、追う展開です。西井候補は共産支持層以外に広がりがみられません。

期日前投票を済ませた人は16万3396人(14.75%)

全国的には与党が過半数を維持するかが焦点ですが、投票率が大きく結果を左右すると言えそうです。愛媛県内では、政権交代が起きた2009年の衆院選で投票率が70%を超えたものの、その後低調で、前回3年前は54.98%、その前2017年は50.74%でした。

愛媛県選挙管理委員会は、期日前投票の積極的な利用を呼びかけていますが、24日までに期日前投票を済ませた人は有権者の14.75%にあたる16万3396人で、前回の同じ時期と比べて0.05ポイント下回っています。

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