北海道教育委員会は、2022年6月から約半年にわたって、道立高校の当時1年生の男子生徒が、3年生の男子生徒3人から日常的な暴行や強制わいせつ行為などの被害を受け、心身に強い苦痛を被ったとする、第三者委員会による調査報告書を公表しました。

調査報告書によりますと、道立高校の1年生だった男子生徒は、2022年6月以降、約半年にわたって、3年生だった男子生徒3人から、①日常的な暴行、暴言、嫌がらせ、②ドラムスティックなどによる強制わいせつ行為、③学校トイレでの逆さづり、④寮の非常口からの締め出し、⑤掃除機による性的嫌がらせなどの多くの被害を受けていました。

道立高校の1年男子生徒(当時)が上級生3人から強制わいせつなどの被害

 道教委は「北海道いじめ防止等に関する条例」に基づく「重大事態」と認定し、第三者委員会「北海道いじめ問題審議会」による調査を進めていましたが、調査の結果、これらをいじめと認定しました。

第三者委は、上級生による加害行為をいじめと認定

 学校側は、2022年12月に被害生徒の保護者からの通報があるまで、こうした事実を把握していなかったということです。

第三者委員会は「学校及び教育委員会は、被害生徒本人や保護者へ適切な対応をしたとはいえない」と指摘しています。

加害行為を行った男子生徒3人のうち2人は強制わいせつの罪で、1人は暴行の罪で家庭裁判所に送致され、それぞれ保護観察処分となっていて、3人とも加害行為発覚後に自主退学しているということです。

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