10月27日に投開票を迎える衆議院選挙。浜松市の中心部をエリアとする静岡8区は現職、元職、新人の合わせて5人が立候補しています。
【静岡8区】
立憲民主党前職 源馬謙太郎氏(51)
日本維新の会新人 寺島瑞仁氏(31)
自民党新人 稲葉大輔氏(50)
共産党元職 平賀高成氏(70)
無所属新人 加藤順久氏(78)
(届け出順)
静岡8区は、自民党の裏金問題の象徴となった選挙区なだけに、各候補者の「カネ」をめぐる訴えには一層力が入っています。
<立憲民主党前職 源馬謙太郎候補>
「皆さまの怒りの多い『政治とカネ』の問題、政治不信に、この選挙で私は決着をつけたいと思います」
およそ10分の演説で、5度繰り返したのは「政治不信への決着」。立憲民主党の前職・源馬謙太郎候補です。距離の近さを大事に戦い続けるという源馬候補。愛車のトゥクトゥクにまたがって…人に出会えばさっと降りてあいさつします。
<立憲民主党前職 源馬謙太郎候補>
「何人と握手できるかっていうのをすごく大事にしているので」
緊張感のある政治を作ることが重要と訴えていて、自民党の「裏金問題」を追い風に3期目の当選と政権交代を狙います。
2023年12月から大きな波紋を起こしている「政治とカネ」の問題。自民党派閥の政治資金パーティーにおいて「裏金」の存在が明らかとなりました。
<塩谷立前衆議院議員>
Q選挙について一言いただけますか?
「俺が?俺出ないんだよ」
静岡8区を地盤に30年以上活動、自民党安倍派座長も務めたベテランは、今回の選挙をどう見ているのでしょうか。
<塩谷立前衆議院議員>
「いろいろ処分もあった、政治資金規正法の改正もやった、結果的に何の解決もしていない。(選挙で)いまだにこのことが問題になっているということは、何の決着にもなっていないわけで。そこが残念」
古巣の対応は、不十分と強調。「政治とカネ」が争点となっている現状を疑問視します。
ベテランの「後継」として、議席を守りたいのが、元浜松市議の稲葉大輔候補。自民党が9月末に擁立したばかりの新人です。
<自民党・新人 稲葉大輔候補>
「もちろん自民党をしっかりと立て直して…」
逆風からの脱却はもちろん、ともかく知名度を上げるため走り回る日々です。党の「カネ」の問題は解決して当たり前、経済対策や子育て支援を訴えています。
<自民党・新人 稲葉大輔候補>
「浜松から自民党を変えてやろうよと。浜松から日本の政治変えようよと。子どもたちのためにも、浜松から日本の未来、私と一緒に作ろうよ」
<共産党・元職 平賀高成候補>
「皆さん、この裏金政治につける一番よく効く薬は『日本共産党の躍進』なんです。特効薬は日本共産党の躍進!」
裏金問題が明るみに出る前から、追及を続ける共産党の元職・平賀高成候補です。1996年に初当選し、今回28年ぶりの議席を狙います。企業団体からの献金やパーティー券の全面禁止などを訴え、問題の根深さを強く唱える姿勢です。
<共産党・元職 平賀高成候補>
「私が政治家を目指す頃からいつも企業団体献金っていうのは横行していて、おカネの力で政治が歪められていく」
国政にお灸をすえると力を込めます。
<日本維新の会・新人 寺島瑞仁候補>
「これまでの経験を生かし、この浜松からしっかり『試せる日本』を作っていく」
自作のロボットを従え歩くのは、日本維新の会・新人寺島瑞仁候補。静岡県内の候補者では、最も若い31歳で、ロボットベンチャー企業の元代表という経歴も持ちます。政界にはびこる「カネ」使いの違和感。「若さ」と「民間感覚」で共感を呼びたい考えです。
<日本維新の会・新人 寺島瑞仁候補>
「皆さんと共に、明るい日本を、未来を切り開ける、そんな日本を作っていこうじゃないか。経営者が1円単位でやってる決算、国民の皆さんが行ってる確定申告、なんのためにやってるんだろう。納税してください。一般と同じように納税してください、ただそれだけ」
法律をアップデートし、日本の産業を成長させたいと意気込んでいます。
無所属で新人の加藤順久候補は、学習塾で教鞭を持つ傍ら、選挙に立候補しました。「カネ」を巡る政策については、第一に税率を下げたいと話しました。
<無所属・新人 加藤順久候補>
「与党も自民党も野党も結局しがらみ政治。しがらみなし、おカネをもらわない」
歴史を学び続ける加藤さんは、いまの政治家には「武士道の精神」が必要と切り込みます。
<無所属・新人 加藤順久候補>
「『武士道』をひと言でお話しすると弱い者いじめをしない、ずるいこと・卑怯なことはしない、礼儀を重んじ堂々と生きる」
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