4歳の娘らに有害物質を飲ませて殺害したとして、今年逮捕された夫婦について、6年前、夫の父親を殺害した疑いが強まったとして、警視庁があす、再逮捕する方針を固めたことがわかりました。
東京・台東区の会社経営・細谷健一被告(43)と妻の志保被告(38)は、娘の美輝ちゃん(当時4)と健一被告の姉・美奈子さん(当時41)に対して、有害物質「エチレングリコール」などを摂取させて殺害したとして、すでに逮捕されています。
東京地検は2人を姉・美奈子さんに対する殺人罪で起訴し、次女・美輝ちゃんに対する殺人罪については、処分保留のまま捜査を継続しています。
その後の捜査関係者への取材で、2018年、健一被告の父・勇さん(当時73)に対しても有害物質を摂取させて中毒死させた疑いが強まったとして、警視庁があす、殺人の疑いで2人を再逮捕する方針を固めたことがわかりました。
勇さんは当時、体調を崩して入退院を繰り返していましたが、2018年6月に足立区内の病院で死亡しました。
その後、2023年の美輝ちゃんの突然死をきっかけに、健一被告らが過去、姉・美奈子さんや父・勇さんの死亡にも関与していた可能性が浮上。勇さんが2018年当時、入院していたことなどから、病院には勇さんの血液が死後も残されていて、警視庁は血液の検査結果や病院に残されたカルテなどから、勇さんの体調がいつ・どのように変化したのかを徹底的に調べてきました。
さらに、勇さんの体調が変化した時期と健一被告らがエチレングリコールを購入した時期を照らし合わせるなど、犯行との因果関係を調べた結果、2人が共謀して勇さんに何らかの方法で有害物質を摂取させて殺害した疑いが強まったとして、今回、再逮捕する方針を固めたということです。
勇さんが死亡した2018年には、健一被告の母親(当時68)も死亡していて、警視庁が関連を詳しく調べています。
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