4歳の娘らに有害物質を飲ませて殺害したとして、今年に逮捕された夫婦について、6年前、夫の父親を殺害した疑いが強まったとして、警視庁があす、2人を再逮捕する方針を固めたことがわかりました。

東京・台東区の細谷健一被告(43)と妻の志保被告(38)は、次女の美輝ちゃん(当時4)と健一被告の姉・美奈子さん(当時41)に対して、有害物質「エチレングリコール」を摂取させて殺害したとして、すでに逮捕されています。

捜査関係者によりますと、去年3月の次女・美輝ちゃんの突然死をきっかけに、健一被告の姉・美奈子さんや父・勇さん(当時73)について調べたところ、近い時期に相次いで不審な死を遂げていたことから、健一被告らが2人の死亡にも関与していた可能性が浮上していました。

その結果、父・勇さんに対しても何らかの方法でエチレングリコールを摂取させて中毒死させた疑いが強まったとして、あす、警視庁が健一被告らを再逮捕する方針を固めたことがわかりました。

捜査関係者によりますと、勇さんの遺体はすでに火葬されていて残っていませんでしたが、警視庁は、勇さんが持病で入院していた時のカルテや、エチレングリコールの購入履歴、勇さんの血液の検査結果などを徹底的に調べたということです。

健一被告らの家族が相次いで死亡していたことについて、近所の人は当時、このように話していました。

近隣住民
「1年のうちに旦那さん亡くなって娘さんが亡くなったって、近所でも噂だったから。なんでかな、運が悪いのかなって」
「お父さん(勇さん)の教育方針で、けんちゃん(健一容疑者)は幼稚園のときから大人の“自分の後を継ぐ息子”で、特別」

勇さんが死亡した年には、健一被告の母親(当時68)も死亡していて、警視庁が関連を詳しく調べています。

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