今年の山梨県内の電話詐欺の被害額がすでに去年1年間を上回り、警察官を名乗る手口や国際電話の番号を利用するケースが急激に増加しています。

《犯人の音声》
「警視庁捜査二課のミウラと申します。鹿児島県警ではあなたに資金洗浄に加担したのではないかという容疑がかかっている」

これは9月、警視庁が先月公開した電話詐欺の犯行グループの音声です。

《犯人の音声》
「このままだとあなた名義の財産が凍結されると同時に逮捕・起訴される場合がある」

犯人側は警察官をかたって「あなたが犯罪にかかわっている」と不安をあおります。
この手口は最終的にトーク用のアプリに誘導することも特徴です。

《犯人の音声》
「長い時間の通話は通報電話の妨げになりますので、事件の専用LINEでお話しします。LINEはお持ちですか?緑のアイコンのものです」

今年山梨県内で確認された電話詐欺の被害は9月までに51件で被害額はすでに去年1年間を上回る約1億3700万円に上ります。

県警生活安全企画課 内藤伸治課長補佐:
「かなり速いペースで被害額が増加している。不安にさせる恐怖に陥れる心をかき乱す巧みな話術・技術が犯人たちの手口がうまくなっている」

このうち警察官をかたる手口は7月からの3か月間に11件確認され、この時期の被害の6割以上を占めました。

また今年の被害は電話番号にも特徴があります。

県警生活安全企画課 内藤伸治課長補佐:
「山梨県内にかかってきている半分以上が、国際電話番号を利用した不審電話と考えられている」

電話番号の表示が「+」で始まる国際電話の番号からの不審電話が相次いでいて、県警は警察署などで短時間でできる国際電話番号からの着信を拒否できる手続きをとることも勧めています。

また通話の録音を知らせる機能も有効として、65歳以上の人がいる家庭に「電話詐欺抑止装置」を無料で貸出しています。

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