福井市で1986年、中学3年の女子生徒が殺害された事件で、服役した男性の2度目の裁判のやり直し=再審請求について、名古屋高裁金沢支部がきょう、認める決定をしました。

1986年3月、福井市の市営団地の自宅で留守番をしていた中学3年の女子生徒が包丁で殺害された事件では、懲役7年の刑で服役した前川彰司さん(59)が出所後の2004年に再審を請求したものの、その後、認めない判断が確定した経緯があります。

しかし、弁護団は血の付いた前川さんを見たと話した男性が「警察官から自身の犯罪を見逃す見返りに、前川さんの関与を認めるよう求められ、うその証言をした」と話すなど133点を新たな証拠とし、2回目の再審を請求。

名古屋高裁金沢支部が再審の開始を認める判断を示しました。

再審が認められた前川彰司さん
「恵みの中で、この38年間、過ごしたかなというふうに思っているので、とりあえず良かった。何回も言いますけど、浮かれるわけにはいかないということは自分で戒めたい」

今後の検察側の対応が焦点となります。

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