石破総理は今回の総選挙を、『日本創生』のための選挙と位置付けています。
新発田市や村上市などの下越地方と新潟市秋葉区や北区が戦いの舞台となる「新潟3区」に立候補したのは、届け出順に、立憲民主党の元職・黒岩宇洋さん、自民党の前職・斎藤洋明さん、日本維新の会の新人・吉村祐一郎さんの3人です。
立憲・自民・維新の三つどもえとなっている新潟3区で、候補者3人がそれぞれ訴える『地方創生』とは?
【立憲・元職 黒岩宇洋候補】
「私に、この3区のことを新発田のことを任せてほしいんですよ。私はかねてより財源をこれを移し返すことによって、本当に国民にとって、新潟3区の住民にとって、素晴らしい政策が打てますよと」
国政への返り咲きを目指す立憲民主党の黒岩さんは、第一声で旧統一教会の問題や裏金問題を挙げて自民党を批判。
防衛費を減らし、少子化対策や子育て支援・高齢化対策・農業振興などに充てると訴えました。
前回の選挙で涙をのんだ日の翌日から3年間、毎日街頭に立ち続けてきた黒岩さん。
18日には、阿賀町で辻立ちをしました。
「僕の熱意も伝わりやすいし、そういったことを続けるってことがやっぱり選挙人とのひとつの触れ合いだと思います」
原動力となっているのが、家族の存在です。
「誕生日プレゼントでこのハチマキを、子どもたちが。選挙頑張ってねって。これ娘なんですけど…。これは選挙終わったらたくさん遊ぼうねとか頑張ろうねと」
赤いハチマキに、メッセージが記されていました。
辻立ちの後は、選挙カーで阿賀町を回りました。
選挙区内のルートはすべて頭に入っているそうで、黒岩さんが自ら道案内をしながらマイクを握ります。
「選挙始まりましたんでね、よろしく…。ちょっと(車を)止めて…」
支援者を見つけるたびに、妻の美春さんと一緒に車を降りて掛け寄ります。
「大接戦になったんでね、大変厳しい戦いになるのでよろしく頼みますね」
そんな黒岩さん、選挙戦で欠かせないものが…。
「のど飴ですね」
常に声を出し続け、体力勝負という選挙戦で“のど飴”は欠かせないそうです。
「草の根で戦うわけですけど、相当ね1人が10倍の気持ちを持たないと勝てないなってのが、今実感しています」
【自民・前職 斎藤洋明候補】
「厳しい選挙を経て終わりじゃダメなんです。この選挙が終わってから自民党は政治とカネ、それから人事もいろいろあります。さまざまな問題を改革しなければいけません」
5期目を目指す自民党の斎藤さんは、第一声で「若い力で自民党を改革する」と力を込めました。
物価の上昇により企業の年収が増えることで、現役世代の所得と年金も増やせると訴えています。
17日に斎藤さんは、新たに選挙区に加わった新潟市秋葉区の街頭に立ちました。
地元選出の自民党県議や市議、支援者が選挙戦を支えています。
「とにかく降りて、一軒でも一人でも多くの人に会わなければいけないので、なるべく動きやすい服装で…。選挙はみんなでやるものなので、みんな集まってくれるのは本当ありがたいです」
前回の衆院選までは旧新潟4区に含まれていた秋葉区で、自民党の候補者は立憲民主党の候補者におよそ4000票差をつけられました。
辻立ちを終えた斎藤さんは、地元企業の朝礼に出席したあと、秋葉区の神社に向かいました。
「間違いなく秋葉区が天王山になりますので、そういう気持ちも込めて『必勝祈願』です」
そんな斎藤さんが選挙戦で必ず携帯するものが…
「人と会うお仕事なので、今これ空ですけど、口臭予防スプレー。いろんな方と会うので失礼のないようにと思って…」
有権者から信頼を得るための地道な気遣いです。
斎藤さん陣営は、「今回も接戦が予想されるため街宣活動に力を入れている」としていて、この日も選挙カーで秋葉区を広く回りました。
「若い方もすごく多いし、事業も盛んなので、こういう強みをもっともっと生かしていければいいなと思います」
【維新・新人 吉村祐一郎候補】
「私も個人商店を営んでおります。中小零細企業が元気にならなければ絶対に日本の景気というのは良くならないんです。ぜひともしがらみのない吉村祐一郎がですね、新潟の小さな商店そして中小企業を盛り上げていきますので、ご支持のほどよろしくお願いします」
新潟市中央区で焼肉店を営む日本維新の会の吉村さん。
お金がかからない政治の仕組みを早急に作るべきだとし、中小企業を盛り上げるための物価対策、社会保障費の削減や減税などを訴えています。
国政初挑戦となる吉村さん。
17日は村上市と新発田市を中心に街宣活動を行いました。
「いい意味で、本人が回ってんの?とか、1人で回ってるの?って言ってもらえるのは、他の候補者さんがやってないこと…」
吉村さんは、ほぼ1人で選挙運動をこなしています。
自家用車に自分でスピーカーやマイクを設置し、録音した音声を流しながら車を走らせます。
吉村さんは庶民派をアピールし、有権者の共感を得たいと考えています。
「美味しいご飯と、ニコッとしてくれる人が一人でもいれば、全然その日は頑張れます。でもそれ以上に必要なものって、多分ないんじゃないですかね」
そんな吉村さんの応援のためにこの日は、新潟維新の会の浦野靖人代表も大阪から応援に駆け付けていました。
【維新・新人 吉村祐一郎候補】
「いち半導体の会社が進出するだけで、国際線の便数が増便になったり新規就航もあったり…。3区であれば11の市区町村がありますので、そこにそれぞれひとつづつだけでもそういった効果をもたらす規模の会社が来てくれさえすれば、まずいいのかなと思います」
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