フリーマーケットアプリ「メルカリ」に架空出品した商品を他人のクレジットカード情報で購入し、現金をだまし取ったとして、警察庁サイバー特別捜査部と埼玉県警などの合同捜査本部が指示役の男を逮捕しました。

電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居・職業不詳の小林雄太容疑者(26)です。

小林容疑者は仲間と共謀し、2021年6月から7月にかけて、フリマアプリ「メルカリ」で42回にわたってブランド品のバッグやゲーム機などを架空出品し、他人のクレジットカード情報で購入。運営会社からあわせておよそ275万円を入金させて、だまし取った疑いがもたれています。

捜査本部によりますと、小林容疑者は指示役で、SNSで「副業あります」などと謳って架空出品などの実行役を集め、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で犯行の指示を出していたということです。

この小林容疑者のグループによる事件をめぐっては、実行役17人がすでに摘発されていて、サイバー特捜部が押収した携帯や関連の口座などの解析を進めたところ、小林容疑者名義の暗号資産口座への送金が確認され、逮捕に至ったということです。

取り調べに対して、小林容疑者は黙秘しています。

小林容疑者のグループは2021年6月から2022年1月までの間に、同様の手口で「メルカリ」やオークションサイト「ヤフオク!」で少なくとも900件、およそ1億円をだまし取ったとみられています。

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