奥入瀬渓流(青森県)では、21日から環境保全などのため一部区間で車の通行を制限する「マイカー交通規制」が行われています。

さらに、将来のドライバーなどの担い手不足解消につなげようと、県は自動運転の車を運行する実証実験を始めました。

秋の奥入瀬渓流ではじまった実証実験

市川麻耶キャスター
「奥入瀬渓流の木々は少しずつ赤や黄色に色付いてきました。この景色を一目見ようと多くの観光客が訪れています」

東京から訪れた人は
「紅葉がすごくきれいなので、見に行こうかなと来た」

茨城から訪れた人は
「川がそばなのがいいですよね。近くでね」

奥入瀬渓流では、紅葉などの観光シーズンに渋滞が発生して環境への影響が問題視されています。

これを解決しようと27日までの7日間、一部区間でマイカーの通行を規制しています。さらに、ドライバーなどの担い手不足解消につなげようという実証実験が始まりました。

自動運転モビリティ「MiCa(ミカ)」とは?

こちらは、自動運転モビリティ「MiCa(ミカ)」です。
8人乗りの「MiCa」は、石ヶ戸休憩所から雲井の滝まで約2.8kmを30分で走る電気自動車です。

市川麻耶キャスター
「このバスは前後左右、大きな窓になっているので、360度自然をゆったりと見渡すことができます」

車両は必要に応じて手動運転に切り替えることもできます。
21日は、宮下知事も試乗して乗り心地を確かめました。

青森県 宮下宗一郎 知事
「非常にスムーズで、安心して景観を楽しめる奥入瀬を楽しめる環境にあったので、すばらしい交通モードだと改めて感じている。様々な課題はありますが、完全自動運転に向けても大きなスタートを切れたかなと思っている」

奥入瀬渓流では、3種類の自動運転車両がそれぞれのルートを運行します。
今後は、歩行者や自転車などを感知し、安全に運行できるよう実証実験を重ね、県は2024年中に実験結果を公表したいとしています。

27日までの期間中は、予約すれば誰でも無料で乗ることができます。

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