衆院選、各選挙区の選挙戦をシリーズでお伝えします。21日は、与野党の三つ巴である「青森1区」です。
立候補しているのは届け出順に、自民党の前職・津島淳氏(58)、立憲民主党の元職・升田世喜男氏(67)、共産党の新人・斎藤美緒氏(44)です。
自民党の前職・津島淳氏(58)
自民・前 津島淳 氏
「様々な物品の輸送の効率化にも繋がるこの道路の改修、その象徴としての国道7号線の4車線化。しっかりと津島淳取り組んでまいります」
自民党の前職・津島淳氏はいま、街頭でマイクを握りながら組織の再構築を急いでいます。異例の短期決戦で遅れていた青森市議の支援団は、19日に結成しました。ほかにも、推薦を受ける公明党県本部の集会に足を運び、支援を呼びかけています。
自民・前 津島淳 氏
「自民党支持層、本来の支持層を固めきれていない。そこをしっかり固めていくことが大事。まだまだ足らない」
陣営に追い風となっているのは19日、津島さんが宮下知事と握手をしたことです。宮下知事は衆院選で特定の候補を支援しておらず、集会で偶然会ったとしています。ただ、津島さんの支援者の中には2023年の知事選で自民党県連が自主投票としたことを巡り“しこり”が残っていました。
自民・前 津島淳 氏
「今の自民党をぶっ壊す。そして、新しい自民党を作り上げる、ビルドアップしていく。その担い手、その中心には津島淳がいるんだと、このことを強く訴えていく」
津島さんは組織を引き締め、5期目の当選を目指します。
立憲民主党の元職・升田世喜男氏(67)
立憲・元 升田世喜男 氏
「いつも自民党に入れている方、今回は変えましょう。大きな心で日本の政治をただしていこうではありませんか」
政権への批判のトーンを強める立憲民主党の元職・升田世喜男氏。20日は、推薦を受けている連合の芳野会長とともに、非自民の受け皿としての存在をアピールしました。選挙戦は、大票田の青森市で重点的に活動していて、ミニ集会を繰り返し開き支持を固めてきました。
立憲・元 升田世喜男 氏
「そういう税金のいただき方、はたして皆さん納得ですか。私はこの税と法律を、もう一度国会にカムバックさせてもらえれば、しっかり勉強して皆さんのお役に立ちたいと思っています」
今後は、勝敗を左右する無党派層を取り込むために、活動を娘の誇子(ここ)さんに撮影してもらい、SNSでの情報発信にも力を入れるとしています。
立憲・元 升田世喜男 氏
「今回は勝たなければいけない選挙だと思っています。金の力で動かす政治から民意の力で動く政治に変えないといけない。私個人の戦いよりも、この国民の怒りをやっぱり花咲かせないといけない」
還暦から始まった浪人生活で、升田さんは7年ぶりの返り咲きを目指します。
共産党の新人・斎藤美緒氏(44)
共産・新 斎藤美緒 氏
「裏金問題への怒りがさらに広がっています」
共産党の新人・斎藤美緒氏。公示日から少なくとも1日1回は、大票田の青森市で活動し、市街地をくまなく巡っています。街頭では、政治資金問題や経済対策を重点的に訴え、票の掘り起こしを図っています。
共産・新 斎藤美緒 氏
「消費税を5%に引き下げる。誰がどこで何を買っても減税の効果を実感できる。大学の学費を半分にしてゼロを目指します」
斎藤さんにとって3度目となる国政選挙への挑戦。選挙戦では、夫で青森市議の赤平勇人氏も一緒に活動していて、終盤戦では有権者の声を直接聞く対話宣伝も行い活動を強化するとしています。
共産・新 斎藤美緒 氏
「私の声を届けるためには、数多く街頭に立っていくことが必要だなと思って、最後まで党の政策、日本の政治を変える道はここにあるんだということを訴えていきたい」
斎藤さんは10月25日に青森市で志位議長の応援を受け、初当選を目指します。
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