小樽市で小学生の娘に暴行を加え死亡させたとして40代の義理の母親が逮捕された事件。
母親が市の子育て支援施設に娘に関する相談をしていたことが新たにわかりました。

馬場佑里香記者
「40代の母親の身柄が道警本部から出てきました」

検察庁に身柄を送られた、小樽市に住む40代前半の母親。

自宅で小学校低学年の娘の腹を殴る蹴るなどして死亡させた、「傷害致死」に容疑が切り替えられました。

 司法解剖の結果、娘の死因は腸の損傷による腹膜炎。腸に穴が開くほどの損傷があったといいます。

 娘を死亡させるほどの暴行。その日、何があったのか。

和久井有紀乃記者
「近所の人によりますと、事件当日の朝、事件のあった自宅内からは『ごめんなさい』という女の子の声が何度も聞こえてきたという事です」

関係者によりますとこの家族は、逮捕された母親と再婚した夫の間の2人の子と母親の2人の連れ子、そして夫の連れ子であり今回の事件で死亡した女の子のきょうだい5人、あわせて7人の家族でした。

 家族を知る人
「仲がいいと思っていた。奥さんも優しそうに見えた。ショック」

 「ごく普通の家庭に見えた」という近所の人の話がある一方、取材を進めると母親が周囲に、ある「悩み」を相談していたことが新たに分かりました。

家族を知る人
「困っていることは『娘が学校へあまり行かない』とすごい心配していた」

 小樽市の子育て支援施設によりますと、母親は去年の冬、施設に対し「娘が友人関係で悩み、登校できていない」などと電話で相談してきたということです。

これに施設側は「学校にも相談ができる」「児童相談所でも子どもの心理状態の検査を受けられる」とアドバイスしたということですがその後、施設に連絡は来なくなったということです。

 そうした悩みが犯行へとつながったのか。

警察の調べに対し、母親は容疑を認めたうえで、「朝に娘と口論になった」という趣旨の供述をしているということです。

 女の子の体には、ほかにも複数のあざが見つかっていることから、警察は日常的な暴力があったかどうかについても捜査する方針です。

 

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