一斉に走り出す“事務いす”に乗った人々。転倒も続出。必死な大人達…これはいったい何なのか。
19日午前9時ごろ。愛知県一宮市の商店街には、朝から事務いすを引き連れる人々が…みなさんの目的は「いすー1 グランプリ」。
1チーム3人で2時間、ひたすら事務いすに乗って走り続ける過酷なレースです。
「いすー1 グランプリ」は2010年に京都で始まり、これまで各地で100回以上開催。全国から参加者が集まる過酷な真剣勝負です。
東海地方では一宮市で開催され、今年で4回目。42チームが参加します。
まずは午前9時から「車検」。
参加者のいすが改造などされていなか入念にチェック。車検を通ったいすには、大会ごとのオリジナルシールが貼られます。常連チームのいすには、過去の大会のシールがずらり。
優勝候補には…地元一宮消防の有志も
参加者には地元、一宮のチームも!前回3位の優勝候補です。
(SKJ138 鈴木克徳さん 43歳)「一宮消防の中で、やりたい人が集まっている」
一宮消防の有志で構成されたSKJ138。平均年齢は45歳です。
愛知県からは、ほかに女性チームも!
(南町レディース 桑鶴志花さん)「(Q今日はどこから?)安城です」
女子ソフトボール仲間3人で出場する、南町レディース。
(南町レディース 桑鶴志花さん)「けがしないように全力で楽しみます」
午前中、まずは予選がスタート。30メートルの直線コースを駆け抜けて、タイムを競います。この予選で、午後からの2時間耐久レースのスタート位置が決まる、重要なレース。
優勝候補、一宮の「SKJ138」は3位。
(SKJ138 鈴木さん) 「本戦でがんばります。やり返します」
安城の南町レディースは37位で、午後に臨みます。
(南町レディース 桑鶴さん)「(スタート位置は)安全なところ。けがしない」
「足ガクガクです」「つりました」
そして、午後1時。ついに2時間耐久レースがスタート!
みなさん猛烈な勢いで無我夢中に走ります。しかし、20分ほどで…
(南町レディース 桑鶴さん)「(Q 足、大丈夫?)大丈夫じゃない」
(参加者)
「ヤバい…足ガクガクです」
「足つりました」
ダウンする人や転倒する人が続出。そんな中、SKJ138は勢いが止まりません。
(SKJ138 加藤さん)「しんどいな…あと10分?がんばろう」
(南町レディース 石川利奈さん)「がんばれー!」
ここでレース終了。みなさん、疲労困憊ですが結果は…
優勝チームは 200メートルのコースを135周
(スタッフ)「優勝に輝いたのは…SKJ138」
見事、SKJ138が優勝。200メートルのコースを135周しました。
優勝賞品は、一宮市に本社があるCoCo壱番屋から、レトルトカレー3種、90個のセットと6万円相当の事務椅子です。そして、まさかの南町レディースも女性参加を称えられ、特別賞を受賞。みんな大満足です。
(SKJ138 鈴木さん)「よかったです。ほっとしています」
(南町レディース 與那城萌花さん)「来年もまた出て、賞をとりたい」
大満足に終わった「いすー1グランプリ」。足に自信がある方は、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか?
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