北海道小樽市で小学校低学年の女児が母親から暴行を受け死亡した事件で、母親が女児に関する悩みを近所の人に相談していたことが新たにわかりました。

小樽市内に住む40代前半の母親は、17日から18日までの間に、自宅で小学校低学年の娘の腹を殴ったり蹴ったりして死亡させた傷害致死の疑いで、20日午前、身柄を札幌地検に送られました。

近所の人は「ごく普通の家庭に見えた」と話す一方、半年ほど前から、母親は亡くなった女児に関する悩みを周囲に打ち明けていました。

近所の人
「困っていることは娘が学校へあまり行かないから1人だけね。すごい心配してましたよ」

関係者によりますと、女児は15日から学校を休んでいたということです。

また、事件当日の朝には「ごめんなさい」と繰り返し話す女児の声が自宅から聞こえていたといいます。

事件のあった現場(19日 北海道小樽市)

 警察によりますと、女児は、18日、自宅で意識と呼吸がない状態で倒れていて、搬送先の病院で死亡が確認されました。

その後の司法解剖で、女児の死因は腸管損傷による腹膜炎だったことがわかりました。

調べに対し母親は「間違いありません」と話し、容疑を認めているということです。

母親「間違いありません」と容疑認める(20日午前 北海道警本部)

 死亡した女児は再婚した夫の子どもで、警察は、女児の腹などに複数のあざが見つかっていることから、暴行の常習性についても捜査する方針です。

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