きのう、東京・永田町の自民党本部に火炎瓶のようなものが投げ込まれ、総理官邸前の柵に車で突っ込んだなどとして男が現行犯逮捕された事件で、車内からガソリン入りのポリタンクなどが見つかっていたことがわかりました。
この事件はきのう午前6時前、臼田敦伸容疑者(49)が千代田区永田町の総理官邸前の柵に車で突っ込み、警察官に向け発煙筒のようなものを投げたとして、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されたものです。
臼田容疑者はこの直前に、近くの自民党本部前で火炎瓶のようなものを5本ほど投げ、一部が敷地の中に落下しました。
その後の警視庁公安部への取材で、臼田容疑者が乗っていた車の中からガソリン入りのポリタンクおよそ20個と、高圧洗浄機のようなものが見つかっていたことがわかりました。
自民党本部前で臼田容疑者がスプレーのようなものをまき、男性機動隊員3人がのどを痛めるけがをしていたことも判明し、公安部は洗浄機のようなものとの関連を調べています。
また、公安部はきのう夜、埼玉県川口市にある臼田容疑者の自宅を家宅捜索し、ガラス瓶25本が入った段ボール箱や複数のポリタンクなどおよそ50点を押収しました。
臼田容疑者は取り調べに対し黙秘していて、公安部は動機など事件の全容解明を進める方針です。
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