石川県を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」の聖地、金沢市の湯涌温泉では、毎年「ぼんぼり祭り」が開かれました。今年は、能登半島地震や9月の記録的大雨からの復旧復興を願うイベントになりました。

2011年に放送されたアニメ「花咲くいろは」は、金沢市の湯涌温泉をはじめ、元日の地震で大きな被害を受けた七尾市中島町にある・のと鉄道「西岸駅」などが舞台モデルになっています。

湯涌温泉観光協会では、これまでもチャリティグッズの販売や復旧復興の願い札をかけるキボウノサクラプロジェクトなどを通じて復旧復興を支援してきました。

キボウノサクラプロジェクト(4月)・湯涌温泉の玉泉湖

アニメの主題歌を歌うグループのチャリティライブ

会場では、アニメの主題歌を歌うnano.RIPEのチャリティーライブも開かれました。nano.RIPEは、「花咲くいろは」をきっかけに10年以上にわたり石川県で、数多くライブを開いてきました。

nano.RIPEのチャリティライブ

nano.RIPE きみコさん
「一時的に何かすることも大切ですが、長期的に継続するものが必要で、自分たちも足を運びつつ、自分たちの音楽をきっかけに多くの人が能登に目を向けてもらえればと思います。」

穴水町で被災した食品販売店、イベント出店で能登の海の幸販売

フードコートには、穴水町で食料品店を営む北川良治さんが、能登かきなどを販売しました。7月の点灯式に続いての出店です。

1月の地震では、店や自宅も大きな被害を受け、今はイベントに出店に力を入れていて、立ち直ろうとしています。

フレッシュフーズストアーキタカワ 北川良治さん
「地震のあとも、まだまだ街の様子は変わらない。今はイベントの出店に力を入れて、キッチンカーを買って、来年の3月、4月には動かせればと思っている。色々なイベントに出させてもらって、事情を知ってたくさん買ってくれる人もいて助けてもらってありがたいと思っている。」

ぼんぼりの灯りと「のぞみ札」に復旧復興の願いを託して

祭りに参加した人たちの願い事を書いた「のぞみ札」は、玉泉湖のほとりで、お焚き上げする「お焚き上げの儀」がクライマックス。

今年は、祭りのテーマが「能登の復興」だけに、「のぞみ札」の多くには一日も早い復旧復興の願いが書かれていたということです。

お焚き上げの儀

湯涌温泉ぼんぼり祭り実行委員会 山下新一郎実行委員長
「能登を思う人たちの気持ちが、(イベントを通じて)身にしみました。毎日毎日できることを続けていきたい」

祭りの名前通り、会場には多くのぼんぼりが掲げられ、訪れた人たちは
1月の地震、9月の豪雨からの復旧復興を祈っていました。

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