10月27日投開票の衆院選。「少子化対策」につながる子育て支援は、各党とも公約に力を入れています。では、子育て支援で国にどんなことを望むのか。名古屋の街で聞きました。

(30代)「子育て支援しますと言うけれど、そこまでされていないかなというのが実際のところ。具体的な助成、例えばおむつの助成券を出してほしい。そういう生活に直結するような支援を」

(30代)「子どものために頑張ってほしい。先に産んでいる家族や友達から『しんどい』という声が多かった」
(若狭)「何がしんどい?」
(30代)「お金の面」

今回の衆院選で各党が打ち出している「子育て支援策」。教育の無償化や児童手当の支給などの公約を国の未来のため、少子化対策につなげなければなりません。

そこで、愛知県豊田市で5人の子育てをする、家族の暮らしを取材しました。

からあげの肉は1キロ「何買っても高い…」

おじゃましたのは小林さん一家。中2、小6、小3、年長、2歳の5人の子どもがいます。

(母 小林恵さん 35歳)
「ありがたいことに、お米は夫の実家で作っていてそれを頂いている。でもすごく食べるので、食費だけで月10万くらい。物価高で何買っても高いのは苦しい」

この日の夜ご飯は、チャーハンと唐揚げです。7人家族となると、唐揚げの肉は1キロ必要。

お金がかかるのは他にも…

“14年おむつを買っている”

(恵さん)「おむつ。上の子が中学2年生で下が2歳。その間ずっとおむつを買っている状態。14年ぐらい」

(父 直樹さん 36歳)「2セットで安く売っているところを狙ったり、ポイントがつく薬局に買い物に行く。1回ではそんなにかもしれないが、積み重ねていくとすごい金額に」

小林さん夫婦は共働きです。5人の子育てについては。

(直樹さん)「(子どもたちが)成長していく姿を見るのが今の息抜き。どうしても自分のことよりは子どものこと。でもそれを見るのが楽しみ。うちは子ども5人いるのは、周りの協力があってのこと。周りの協力がないと一人で手いっぱいなのかな」

習い事は30キロ離れた名古屋まで

一家が暮らすのは、山間部の足助地区。直樹さんの実家が近くにあり子育てをサポートしてもらっていますが、こども園への通園や買い物まで、すべてに車が必要です。

そして、子どもの習い事のために自宅から30キロも離れた名古屋まで送迎することも。長女 ゆうさんは強豪の女子野球チームで活動しています。

(長女 ゆうさん)「家の近くはバスが通らない。名古屋や大須に友達と電車で行けたら楽しいだろうな」
(恵さん)「男の人が家事も育児も一緒にやる世の中は、すごく働きやすい」

多くの子どもを育て幸せに暮らす。そのために政治や社会に望むことは。

(恵さん)「子どもが住みやすい支援をしてほしいのが一番。子どももお年寄りも住みやすい街が一番良い。皆が平等に支援を得られる国になってほしい」

(直樹さん)「子どもたちがやりたいことを制限なくやれる、好きなことを思い切りやれる国になってほしい。今、戦争が世界で起きているが、戦争を絶対にしないという強い意志を持った政治家が選ばれてほしい」

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