浜名湖を見守る弁天島の赤鳥居。湖を一望できるホテルの一階に、『BENTENJIMA(べんてんじま)CAFE』があります。
今回のしずおか産は、カフェの看板スイーツ、地元産の卵を使った「弁天島プリン」です。
弁天島の新しい名物を作ろうと3年ほど前から発売し、多い日は1日に200個を売り上げる人気ぶりです。保存料や香料などは使わず、無添加で仕上げました。
<浜松総局 野田栞里記者>
「いただきます。すっきりとした甘みのあるプリンです」
この「弁天島プリン」、最大の特徴は卵にあります。
<THEOCEAN 小杉憲パティシエ>
「弁天島プリンは『ウズラ』の卵を使って作ります」
Q. 鶏卵ではないんですね?
「鶏卵より卵白と卵黄の比率が違う(=卵黄の割合が多くなる)ので、ウズラの方がコクがある、濃厚。栄養価も高い」
プリンを作る際、一度に80個のウズラの卵を使います。栄養価はニワトリの卵より高く、血液を作る鉄は2倍、貧血を予防するビタミンB12は4倍など…、ウズラの卵は、まさにパワーフード。
砂糖、バニラビーンズ、生クリームに牛乳を加え、よく混ぜたらオーブンで蒸し焼きにします。粗熱をとって3時間以上冷やせば完成です。滑らかでコクのあるプリンに仕上げました。
<THEOCEAN 小杉憲生パティシエ>
「地元のものを使うようにしてるんですけど、湖西にある『浜名湖ファーム』さんのところのウズラの卵を使わせてもらっています。こだわって育てているみたいで安全性も考えて心配なく使える」
湖西市にあるウズラ農家「浜名湖ファーム」です。
<浜名湖ファーム 近藤尚専務>
「こちらにどうぞ」
<浜松総局 野田栞里記者>
「すでににぎやかな鳴き声が!」
<浜名湖ファーム 近藤尚専務>
「上から下までウズラがいます」
<浜松総局 野田栞里記者>
「こちらには何羽のウズラがいるんですか?」
<浜名湖ファーム 近藤尚専務>
「いまは全部で7万羽くらい飼っています」
ウズラを育てて40年以上。1日約6万個の卵を生産しています。美味しい卵は健康なウズラから。ウズラを元気に育てるため、一般的には殺菌剤やワクチンを使いますが、浜名湖ファームでは、乳酸菌などを含んだ米ぬか入りのエサでウズラたちの腸内環境を整えています。また、温暖な浜名湖周辺の環境はウズラの飼育にぴったりだといいます。
<浜名湖ファーム 近藤尚専務>
「この近くに湖西連峰があるのでそこから流れてくる水系の水を使っているので(浜名湖ファームの)ウズラたちはミネラルたっぷりの水を毎日たくさん飲んでいる」
近藤さんは「弁天島プリン」がウズラ業界を盛り上げる追い風になればと期待を込めます。
<浜名湖ファーム 近藤尚専務>
「ウズラ農家が少ない現状で、県内でも3軒。特産としてやっていきたい気持ちはありますので『弁天島プリン』をきっかけに湖西市にはウズラの卵があるんだということを知ってもらいたい」
すくすく育ったウズラたちが産み落とす栄養たっぷりの卵。「弁天島プリン」は、浜名湖が生んだ恵みを小ビンに詰めた地元愛に満ちたしずおか産です。
<THEOCEAN 小杉憲生パティシエ>
「弁天島って言ったらここのプリンという名物になって、この辺一帯が活性化されて賑やかになればいいなと思います」
【情報】
商品名:弁天島プリンうずら
値段:税込み400円
場所:ホテル「THEOCEAN」1階「BENTENJIMACAFE」
住所:浜松市中央区舞阪町弁天島3285-88
定休日:営業時間:午前11時30分~午後8時
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