21年前、教員として勤務していた小学校の男子児童にわいせつな行為をしたとして、埼玉県教育委員会は17日、県教育局の課長級の女性職員(52)を懲戒免職とした。元児童が8月、県教委ホームページの問い合わせフォームに被害を訴える投稿をし、発覚した。  県教委によると、女性職員は、県西部の小学校に通う児童が6年生だった2003年12月ごろからの約半年間、教室や自宅などで、キスや性器を触るなどのわいせつな行為を繰り返した。県教委が双方に聴き取りし、事実を確認した。  元児童は「大人になって当時のことを振り返り、やはりおかしいと思った」と訴え出たという。  女性職員はその後も教員を続け、中学校の教頭、校長を経て教育局に移った。日吉亨教育長は「幹部職員として学校を指導する立場にある職員が、教員の立場にありながら守り育てるべき児童に加害していた極めて悪質な行為」とし、謝罪するコメントを発表した。(杉浦正至) 

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