17日、長崎市の矢上神社では江戸時代から続く秋祭り「矢上くんち」が行われました。

毎年10月17日は1年の収穫などを感謝する祭りの日です。矢上神社の例大祭として380年以上の歴史がある「矢上くんち」は4年に一度の持ち回りで、毎年2つの地区が踊り当番町として演し物を奉納します。

およそ200年続く馬場地区の「馬場本浮立」。2歳から76歳までのおよそ130人が出演しました。浮立の最大の見どころはこの「月の輪」です。身長191センチの野田耕平さんが、ダイナミックに月の面を振り、大太鼓を打ち鳴らしながら舞いを披露しました。

(野田耕平さん)「きつかったですやっぱり夜も眠れずに緊張感ですねやっぱりほっとしてます」

続いて、コッコデショが境内に登場しました。担ぎ手は44人。「矢上町コッコデショ」は、1634年に始まったと伝えられています。担ぎ手たちが息を合わせ太鼓山を空高く放り上げる度に、大歓声が沸き上がります。豪快な演技の連続で、大勢の見物客を魅了しました。8月から積み重ねてきた稽古の成果が発揮されました。

(担ぎ手 田中海輝さん)「最高です!みんなきつい思いして熱い思いでここまでやってきたんで」

(長采 毎熊憲一さん)「きょうは素晴らしい100点満点の演技でこれを後世に残すぐらいの担い手も作るのが大事だと思いますのでそれも含めてやっていきたいと思います」

(見物客)「感動しました。迫力満点で去年長崎の方に越してきたんですけどすごくいい文化だなあと思います」

奉納の後は踊り当番町が地元をまわる「庭先回り」が行われ、矢上の町じゅうに、祭りの音が響き渡りました。

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