交際相手の女と共謀して合成麻薬を所持していた豊後高田市職員の男に対し、大分地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
麻薬取締法違反の罪で有罪判決を受けたのは、豊後高田市の職員、五所明仁被告(56)です。
五所被告は今年5月、大分市に住む交際相手の女(51)の自宅で、合成麻薬MDMAの錠剤5錠を所持した罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側は、五所被告が約3年前から覚醒剤を用いて月に2~3回の頻度で性行為に及び、そのために売人から購入していたとしています。覚醒剤からMDMAに変えようと考え、女の自宅に保管していたところ、警察の家宅捜索により発見されました。
また、五所被告は、自分で覚醒剤とMDMAを使用した際、健康被害が激しかったことから、性行為に及ぶ際は女に使用させていたと指摘しています。
大分地裁で17日に開かれた判決公判で辛島靖崇裁判官は、「麻薬の所持について交際相手の共犯者と性行為に及ぶためという動機に酌むべき点はない」とした一方で、犯行を認め反省の態度を示しているなどとし、五所被告に懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
五所被告は9月に退職届を提出していて、市は17日付けで懲戒免職処分としました。
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