福島県金山町の住民たちが中心になって、JR只見線をテーマにした映画を作っています。俳優の高嶋政宏さんや南野陽子さんらが9月、金山町を訪れクランクイン。手作りの映画制作が始まりました。
映画撮影の前日。スタッフによる打ち合わせが始まりました。監督は井草葉子さん。東京で長くテレビ番組のディレクターを務めてきた、映像制作のプロです。3年前、両親のふるさと金山町に移住したことがきっかけで、映画制作に携わることになりました。
映画「あいせき列車只見線」は、JR只見線をテーマにした3部作で、今回が3作目です。第1作と第2作では、奥会津の美しい風景や、只見線で繰り広げられる人間ドラマを描き出し、好評を博してきました。
憧れの南野陽子さんと共演!町民がエキストラに
映画初日の撮影は、金山町にある井草監督の自宅で始まりました。スタッフも、エキストラも地元の住民たち。
井草監督「近所の人が飲みに来ている雰囲気にしたかったので」
エキストラの金山町民「こんなに大層なことになるとは思わなかった。びっくりしました」
俳優の南野陽子さんが到着。現場が華やいだ雰囲気に包まれます。
いよいよ撮影開始。素人の役者さんもエキストラも、堂々とした演技です。南野さんとあこがれの共演を果たしました。
井草監督「はい、オッケーです!今の流れで。すごく素敵でした」
主演の高嶋政宏さんの到着を前に、撮影に使う古民家では、セットの準備で大忙しです。
あいせき列車只見線・坂内譲総合プロデューサー「日本全国、世界の人がわかりやすく只見線を楽しんでもらえるような映像として届けてみたい」
井草監督「観光に来てくださいってことだけでなくて、私たちがどう暮らしているか、どんな生活があってみんな楽しく暮らしているということを伝えたい」
主演の高嶋さん「これは絶対やりたいなと」
方言指導も監督自ら務めます。高嶋さんは、あることがきっかけで長く金山町を離れていた男性の役を演じます。
地元の人も役者に加わって、なごやかな雰囲気でリハーサルは進みます。
第1作から出演する俳優・福山翔大さん「あんまりないんじゃないかな。日本の中でもそれぐらい特別で美しい場所だなって、撮影させていただきながら思っています」
主演・高嶋政宏さん「復興とか応援ドラマみたいなものをずっといつかやってみたいと思っていたので、条件が整ったのでこれは絶対やりたいなと。ここでは全員がイントネーションとかアクセントのプロなので、思いついたセリフをすぐ聞いてこれどう言うんですかと。やりやすいですよね」
奥会津の魅力が詰まった手作り映画「あいせき列車只見線」。完成後は、YouTubeで公開し地元での上映会も予定しています。11月には、俳優の竹下景子さんも金山町を訪れ、撮影をするということです。
また、実行委員会ではクラウドファンディングを立ち上げて、映画制作への協力を募っています。
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