宮崎県都城市に最新の設備が備わった国内最大規模のブロイラーの処理加工場が整備されました。
工場を建設したのは、川南町に本社を置き、ブロイラーの生産から販売までを手がける、児湯食鳥です。
新工場の特徴、そして、どのような狙いがあるのか、MRTの川野武文アナウンサーが取材しました。
新工場整備の3つのポイント
都城インターチェンジからおよそ1キロの場所に整備された工業団地。
この中で最も広い区画に誕生したのが、国内最大規模となるブロイラーの処理加工場です。
建設したのはブロイラーの生産販売で国内最大手の児湯食鳥。
すでに都城市内に2つの工場を持つ児湯食鳥が、この場所に新しく工場を整備した理由について、渡部博行会長は3つのポイントをあげます。
(児湯食鳥 渡部博行会長)
「1つは、旧都城工場それと高崎工場のちょうど中間地になるということです。我々としては、この工場の人たちは辞めさせたくなかった。従業員の雇用を守れたことが大きかった。
もう一つは、都城インターから1キロなので、非常に交通アクセスがいい。
そして、もう一つは都城市に対する感謝の気持ちです。もう何十年と都城市のおかげで私たちは2つ工場を持たせてもらっている。これをよそに行って都城から離れるということは、都城市に対して申し訳ないという気持ちが非常に強かったです」
新工場の特徴は
およそ200億円をかけ、整備された新工場。
どのような特徴があるのでしょうか。
(川野武文アナウンサー)
「ここの1個1個のフックに全部1羽ずつかかるような状況で、すごいスケールですよね」
新工場では都城市内の2つの工場の機能を1つに集約。
延べ床面積はおよそ2万5000平方メートルで、2つの工場を合わせた延べ床面積のおよそ2倍の広さを誇ります。
(児湯食鳥 渡部博行会長)
「今までよりもさらに大きくして、そのためにキャパを広げて。新しいお客さんからの要望を聞き入れられない部分がだいぶあった。そう言うのが受け入れられる工場を作っておきたかった」
1日に9万羽のブロイラー処理が可能
また、新工場には最新の製造設備を導入。
1日に9万羽のブロイラーを処理することが可能で、児湯食鳥は将来的に1日13万羽、年間3900万羽の処理数を目指すことにしています。
(児湯食鳥 渡部博行会長)
「新しく作る工場というのは、高崎工場・旧都城工場の2つを統合した形でつくっていくわけですから、これがどういう役割を果たしていくかといいますと、最初のラインから最後まで最新の設備を入れて、お客様の要望に応えられ、そして、品質管理・衛生管理がずっと保持されていくという、お客様が安心して我々とお取引をしていただく工場を作りたいと思っていたわけです」
いよいよ、今月19日に稼働する新工場。
畜産業界の発展をけん引する新たな拠点となりそうです。
(児湯食鳥 渡部博行会長)
「苦しい時代から我々と共に歩いてくれた従業員含め関係者の方々、我々とかかわりのあった方々にほんとに感謝の気持ちが山ほどあふれてきます。それがわが社を支えています」
【スタジオ】
(川野武文アナウンサー)
児湯食鳥の渡辺会長に話を伺いましたが、CMなどでもおなじみの「ありがとうの心をあなたに」というフレーズが思い浮かぶような新工場建設の意義でした。
宮崎県内のブロイラーの生産量は、今年2月現在、鹿児島県に次いで全国で2位となっています。
新工場の従業員は約400人態勢でスタートし、児湯食鳥では、宮崎から全国の食卓へ、衛生的で高品質な鶏肉をこれからより多く届けていきたいとしています。
※MRTテレビ「Check!」10月16日(水)放送分から
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