今夜17日の夜は、1年の中で最も大きく明るい満月「スーパームーン」となり、北海道では各地で夜空に浮かぶ満月を見ることができそうです。
●なぜ、月が大きく明るく見えるの?
地球を周回する月の軌道は、楕円形で地球との距離は常に変化しており、月と地球の距離が遠ければ月は小さく、近ければ大きく見えます。
つまり、今年の中で、今夜の満月が最も月と地球の距離が近く、大きく見えるということになります。
具体的には、今年地球から最も遠い満月となった2月24日と10月17日の満月では、距離が約5万キロも近くなり、地上からは14パーセントほど大きく、明るさも3割増しで見えるようです。
●北海道では天体観測に絶好の天気に
今夜の道内は、移動性高気圧にすっぽりと覆われ、各地で晴れる見込みです。秋の澄んだ夜空が広がり煌々と輝く満月を見ることができそうです。
本州以南では曇りや雨となる地域が多くなるため、全国的には貴重な満月となるかもしれません。
●紫金山・アトラス彗星も観測チャンス!
先日から見ごろを迎えている紫金山(しきんざん)・アトラス彗星も観測することができそうです。観測できる時間は、日の入り1時間前後、午後6時くらい。
方角は西。低いところで輝く金星の少し右側。明るさは控えめですが、肉眼でも条件が良ければうっすら尾を引く彗星の姿を確認することができるかもしれません。
●今夜も冷えます
北海道では穏やかに晴れる分、地表の熱が奪われる「放射冷却」が強まるため、日の入り後は一気に気温が下がります。旭川など内陸では今夜は5度くらいまで下がり、札幌でも18日朝にかけて1桁の気温となる見込みです。
夜のお出かけはしっかりと暖かい服装を心がけ風邪を引かないようにしましょう。
◇篠田勇弥気象予報士
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