電動アシスト自転車のリミッターを解除する改造部品。その売り方をめぐり、30代から60代の男性5人が書類送検されました。


◆改造部品は「速度センサー」

捜査関係者によりますと、男性らがオークションサイトなどで売っていたのは、電動アシスト自転車の車輪のハブに取り付けて、回転数で検知する「速度センサー」。

大手メーカーも修理用の純正部品として売っています。

しかし男性らは、部品に改造を施して、本来なら上限時速24キロまでしかアシストをしない機能を解除。高速状態でもアシスト機能が働くようにしていたということです。時速50キロ近いものもあったとみられています。


◆商標法違反 全国初の摘発

警察は、もはやメーカーの商品でないにもかかわらず、販売に際し、大手メーカーのロゴを無断で使用したなどとして、商標法違反の疑いで書類送検しました。

電動アシスト自転車の改造部品をめぐる、商標法違反容疑での摘発は、全国初だということです。

中には、改造した電動アシスト自転車そのものを出品していたケースもあったということで、売り上げは計4年で総額4000万円とみられます。

また、男性5人は仲間などではなく、東京や大阪などで個別に似たような売り方をしていたといい、容疑を認めているということです。

◆電動アシスト自転車の事故が5年で5倍

全国初摘発となった背景は、電動アシスト自転車の事故が、5年で5倍になるなど急増したことに着目した警察が、サイバーパトロールを経て、こうした部品販売の実態を見つけたということです。

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