金沢市の中心部に位置し、多くの観光客が行き交う「兼六園下(けんろくえんした)交差点」で、17日朝から歩行者と車の通行時間を分ける「歩車分離式信号」の交通実験が始まります。青信号のタイミングや車の通行帯が変わるため、石川県警は通行する際に注意するよう呼びかけています。
金沢市の兼六園下交差点は、国の特別名勝・兼六園や金沢城公園に近いことから観光客が多く、朝夕の通勤時間帯も多くの車で渋滞するなど、混雑することで知られています。
石川県警は観光客の通行が多い金沢市内の交差点で歩行者と車が通行する時間帯を分ける歩車分離式信号の導入を進めていて、兼六園下交差点でも、周辺の駐車場の再整備が進み、交差点を利用する人が増えていることから、交通実験を行うことになりました。
歩行者と車の青信号の時間帯が分離されることでさらなる渋滞も懸念されますが、石川県警は、右左折する車が歩行者の横断を待つ必要がなくなり、渋滞緩和の効果も期待できるとしています。また今回の変更に合わせて、交差点北側の橋場町方面から進入する車については、3つある車線のうち中央の車線の通行区分を「直進と右折」から「右折のみ」に切り替えます。
石川県警によりますと、兼六園下交差点では2019年から2023年までの5年間に8件の人身事故が発生していて、車対歩行者が1件、車対自転車が2件、車同士が5件でした。
歩車分離式信号の実験期間は17日午前7時ごろから11月22日までで、信号の周期がこれまでと変わるため、石川県警は信号をよく確認して進行・横断するよう呼びかけています。
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