山形市の60代女性が自宅にかかってきた電話をきっかけに、現金およそ1400万円をだまし取られる特殊詐欺にあったことがわかりました。

警察によりますと、先月10日、山形市の60代女性の固定電話に女性から「あなたの使っている電話がきょうで利用できなくなります」などと電話がありました。

その後電話は、警察を名乗る男にかわり「あなたの個人情報が暴力団の資金洗浄に使われています」「あなたを調べる必要があります」などと言われたということです。

女性が男から教えられた番号に電話をかけると、検事を名乗る男が出て「半年から2年くらい、あなたの口座を凍結します」と言われ、その後、警察を名乗る男に電話すると1日1回の定期連絡をするよう指示されました。

女性は定期的に連絡するようになり、その中で「暴力団の資金洗浄に関わっていないのであれば、持っているお金を全て調査しましょう」などと言われたということです。

そこで女性は相手の指示に従って、現金合わせて1407万円を2回に分けて自宅前の駐車場に置きました。

現金は2回ともしばらくすると、なくなっていたということです。

女性はその後、電話で家族の口座や残高を聞かれたことで不審に思い、警察に連絡して被害がわかりました。

また、山形市の50代男性が1100万円を超える現金をだまし取られる被害も起きています。

警察では身に覚えのない番号から着信があった場合は詐欺を疑うこと。警察官や検察官が現金を要求することはないとして注意を呼び掛けています。

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