長崎市は道路工事などに伴い必要なくなった「マンホールのふた」12枚を一般販売します。過去には倍率20倍になった人気の「ふた」もあるということです。
毎年数百枚のふたが鉄くずに
長崎市によりますと、道路工事などに伴い撤去される「マンホールのふた」は毎年数百枚に上り、昨年度は約580枚、重量にして約23トンを撤去、約120万円で金属回収業者に売却したということです。
市では下水道を身近に感じてもらうきっかけ作りとして、2022年度から使用済みマンホールのふたの一般販売を始め、職員が「珍しい」と判断した選りすぐりのふたを保管しておき、年に一回数量限定で販売しています。
倍率20倍の人気ふたも
マンホールのふたの柄は各自治体でデザインを決めることができ、長崎市は現在「アジサイ」・ひと世代前は「星」、さらに平成の大合併で長崎市に編入した旧7町にも「コスモス」(旧琴海町)、「ビワ」(旧三和町)、「スイセン」(旧野母崎町)、「ツル」(旧香焼町)などそれぞれ独自の柄があります。旧町のデザインは編入後は製造されておらず、知る人ぞ知るレアものとなっています。
2022年度は10枚を販売して完売、21年度は20枚を販売して19枚が売れ、初年度に販売した「スイセン」(旧野母崎町)柄のふたには20件の応募が殺到、倍率20倍の人気になったということです。
購入条件は「持って帰れる人」
ふたの重さは直径約60センチのもので約40キロ。ことしは初めて隣町の長与町と共同開催で、旧町デザインのふた6枚、長崎市のふた4枚、長与町の「ウメ」デザインのふた2枚の計12枚が販売されます。(※販売される12枚の柄は「画像を見る」で確認できます)
購入には事前申し込みが必要で、申し込み期間は10月31日まで郵送、ファックス、メール、直接持参のいずれかで受け付け、引き渡し日時と場所は12月6日(金)午後2時~午後4時、長崎市西部道ノ尾流量調整池(長与町高田郷77-2)が予定されています。
購入に居住地などの制限はありませんが、引き渡し日時に受け取り・持ち帰ることができる人が条件です。引き渡し後はいかなる理由があっても返品・交換できないということです。
価格は?
販売価格は「ふた」の大きさによって違い、市によりますとことし7月時点での金属回収業者の見積もりのおよそ倍に設定しているということです。
【販売価格】※サイズは概数
■直径60センチ…3千円/枚
■直径50センチ…2500円/枚
■直径40センチ未満…1500円/枚
買った人はどうしてる?
長崎市によりますと、コレクションや庭のオブジェとして購入する人、中には購入後に絵付けして楽しむ人もいるということです。
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