15日に公示された衆議院解散選挙。総理大臣の選挙区として全国から注目されるの鳥取1区は、総理に新人2人が挑む、三つ巴の戦いに入りました。

鳥取1区に立候補したのは、届け出順に、

▼立憲民主党の新人・朝倉浩之さん・51歳

▼共産党の新人・岡田正和さん・42歳

▼自民党の前職・石破茂さん・67歳

の3人です。

朝倉さんは、鳥取市の事務所前で第一声をあげました。

立憲・新 朝倉浩之さん
「私は政治の力で自民党のこれまでのやり方を一気に変えて、必ずこの人口減少、東京一極集中、これに歯止めをかけたいと思います。

そりゃ20年後、30年後、この山や海、川、美しい自然、これはずっと残っているでしょう。でもね、そこに息づく若者や子供たちが、ここに息づくそんな若い人たちがいなくなったら、この鳥取なくなったも同じじゃないですか。私絶対それ許せない、それは絶対避けたい」

朝倉さんは、元日本海テレビのアナウンサーで、今年の9月までおよそ5年間東京都職員として勤務しました。

立憲民主党としては初、民主党時代を含め15年ぶりの1区での候補擁立で、党は重点区と位置付けました。

連合鳥取などの推薦を受け、東京一極集中の是正や政治とカネの問題を受けた政治改革などを訴えます。

課題は知名度。選挙区内をくまなく回り浸透を図ります。

岡田さんは鳥取市のJR鳥取駅前で第一声をあげました。

共産・新 岡田正和さん
「今度の総選挙は、裏金問題大争点です。自民党に退場の審判を下すこととともに、石破首相に、石破派、そして自民党の裏金問題説明せよの声、大きな世論としていきましょう。皆さんと力を合わせて、全力で頑張って参ります」

岡田さんは、党の県東・中部地区委員長を務め、国政挑戦は3回目。前回2021年の衆院選では、石破さんに敗れました。

政治とカネの問題や原発再稼働の反対、くらし優先の経済などを訴えますが、陣営は、今回他の野党が候補を擁立したことで、自民党政治を追及する機運が高まることも期待しています。

42歳と3人の中で最も若く、街頭演説に重点を置く足を使った選挙戦を展開します。

石破さんは福島県いわき市内で第一声を上げました。

自民・前 石破茂さん
「いつの時代も、国を変え、歴史を変えるのは、都のえらい人ではありません。いつの時代も国を変え、歴史を変えるのは、地方であり、一人一人の庶民大衆であります。私たち自民党は厳しい情勢の中、なんとか皆様方のご支援をいただいて、公明党と共に過半数の議席を得たいと思っております」

石破さんは、1986年の衆院選で初当選し、その後連続12回の当選を重ねます。

防衛大臣や農林水産大臣などを歴任したほか、幹事長など党の要職も務め、9月の党総裁選では、5度目の挑戦で悲願を達成。鳥取県初の内閣総理大臣に就任しました。

公明党や数多くの団体から推薦を受けるとともに、地元入りが難しい本人に代わり県議や党組織などがフル稼働。盤石の選挙戦を展開します。

目指すは「得票率全国1位」です。

衆議院選挙は27日に投開票が行われます。

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