新内閣発足から戦後最短での解散、総選挙となる中、10月27日の投開票に向けた12日間の選挙戦がきょう(15日)、スタートしました。

熊本選挙区には、1区から4区にあわせて12人が立候補を届け出ました。

自民党の派閥の裏金事件を受け、政治不信が広がる中、政治とカネや物価高対策をはじめとする経済政策のほか、厳しい国際情勢に対応するための外交・安全保障政策などが主な争点となります。

有権者数は、14日時点で142万9179人となっています。

【記事内容一覧】
<熊本1区>の立候補者
<熊本2区>の立候補者
<熊本3区>の立候補者
<熊本4区>の立候補者
<記者解説>選挙の争点は?

<熊本1区>

立憲民主党・新人の出口慎太郎(でぐち しんたろう)候補は、自民党の裏金問題を批判し政権交代を訴えました。

立憲・新人 出口慎太郎候補(42)「裏金政治・金権政治・派閥政治にしっかりと対峙できるように、これから一致団結して頑張って参ります」

また出口候補は子育て政策の充実や労働環境の改善も訴えます。

自民党・前職の木原稔(きはら みのる)候補は「政治とカネ」の問題で損なわれた信頼を取り戻すと訴えました。

自民・前職 木原稔候補(55)「自由民主党が国民政党として多くの皆様方から信頼を頂く政党に立て直す。私はその先頭に必ず立って参ります」

その上で木原候補は物価高に合わせた賃上げの実現に取り組むと主張しています。

参政党・新人の重松貴美(しげまつ たかみ)候補は争点の1つに政治とカネの問題をあげ政権を批判しました。

参政・新人 重松貴美候補(35)「私たちが行動を起こし、選挙で勝たなければ、利権政治、腐敗政治、そして、戦後の属国政治は終わりません」

また、重松候補は「減税の実現」なども訴えています。

<熊本2区>

自民党・前職の西野太亮(にしの だいすけ)候補は、自民党の公認候補として初めて臨む選挙。経済の再生のほか、熊本西環状道路や熊本港などインフラ整備の重要性を訴えました。

自民・前職 西野太亮候補(46)「最優先の課題は強い経済を取り戻し日本経済を復活させること。皆さんとともに新しい時代の日本、そしてふるさと熊本をつくるためにも最終最後までご支援のお願いを申し上げ、決意のあいさつとさせていただきます」

参政党・新人の近田茜(こんだ あかね)候補は、食料自給率の向上を公約に掲げています。

参政・新人 近田茜候補(32)「(自給率を)38%から48%に上げる。熊本からしっかりと第一次産業を守り抜き、第一次産業を担う方々の支援を行っていく。これをまず初めに取り組んでまいります」

また、積極財政と消費税ゼロによる経済回復も強調しています。

共産党・新人の奥田木の実(おくだ このみ)候補は、労働時間の短縮や賃上げなどを訴えます。

共産・新人 奥田木の実候補(28)「1日7時間、週35時間の労働を実現し、大企業の内部留保に時限的に課税をして10兆円の税源を作り、中小企業の賃上げを政治の力で支援します」

ほかにも、高校教育の無償化や選択的夫婦別姓についても実現していくとしました。

<熊本3区>

参政党・新人の植田貴俊(うえだ たかとし)候補は、TSMCの進出をきっかけに農家が減少しているとし、農業を守る政策の実現を訴えました。

参政・新人 植田貴俊候補(40)「目先の利益だけに走っていることに問題があると考えています。私は守っていくものはきちんと守っていって、次世代に繋いでいく」

また、植田候補は食料自給率の向上にも取り組んでいきたいと主張しています。

自民党・前職の坂本哲志(さかもと てつし)候補はTSMC進出に伴う交通渋滞など、課題への対応を進めると訴えました。

自民・前職 坂本哲志候補(73)「様々な問題があります。この数多くの多様な課題をこれからやり遂げるのは自公連立政権でしかありません」

また坂本候補は、若者を地方に戻す取り組みとして教育機関や民間企業の集約に向けた予算の確保を掲げました。

社民党・新人の橋村(はしむら)りか候補は、弱い立場の人たちが声を上げることができる社会にしていくと訴えました。

社民・新人 橋村りか候補(52)「この戦いは私たちが自分たちの手にこの社会を取り戻す、政治を取り戻すための戦いです」

そのうえで橋村候補は、平和の重要性や憲法を守っていくことを主張していく考えです。

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