強制わいせつ未遂の罪に問われた熊本県玉名市の市立中学校の教諭の男(48)について、熊本県教育委員会は10月15日、最高裁判所で刑が確定したことを受け、9月5日付で失職したと発表しました。
熊本県教委などによりますと、男は2022年12月29日、熊本市中央区花畑町で20代の女性の下半身を触ろうとしたとして、強制わいせつ未遂の疑いで警察に逮捕されました。
男は「声はかけたが体は触っていない」などと無実を訴えていましたが、強制わいせつ未遂の罪で起訴され、1審の熊本地裁は懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
男は福岡高裁に控訴しましたが棄却され、最高裁への上告も今年8月に棄却されて、9月5日に判決が確定しました。
地方公務員法では、禁固以上の刑が確定した場合、職を失うことになっていて、男も9月5日付で失職し、教員免許も失効しました。
教員免許「失効」した人物が、再び教壇に立つ可能性はある?
今後、執行猶予期間が終わり、男が申請すれば県教委が教員免許を授与することはできますが、教壇に立つには教員採用試験で合格する必要があるということです。
失職を受けて、熊本県教育委員会の白石伸一(しらいし しんいち)教育長は「重く受け止め、今後このようなことがないよう綱紀の保持や服務規律の確保を徹底し、学校や学校教育の信頼回復に努める」とのコメントを発表しました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。