マツダは、国内で販売するなかで、最も大きな乗用車となる新しいクロスオーバーSUV「CXー80」の販売が10日から始まりました。販売を前に一足早く乗り心地を体験してきました。

小林康秀キャスター「こちらが最上級クラスの3列シートとなります、CXー80です。以前の3列シートはすでに生産が終わっているCXー8でしたが一回り大きくなりました」

デザインのテーマは、グレースフルタフネス。SUVならではのタフさと、優雅さや品格を合わせて表現したということです。先日横浜で試乗説明会が行われ、一般道を走行体験しました。

投入されるのは3・3リッター直列6気筒のディーゼルエンジンなど3種類。今回はプラグインハイブリッドのタイプに試乗しました。

小林キャスター
「するするーっとスタートしていくのですがとても静かですね。非常に静粛性が高いですね」

落ち着いた足回りのこの車は大容量のバッテリーを備えていて、街乗りではほとんどEV走行でした。バッテリーが少なくなったり、力強い走りをする場合はエンジンでも走行します。

小林キャスター
「いまアクセル踏み込んだんですが、いつの間にエンジンがかかったのかなという静かさですね。シームレスにモーターとエンジンに受け渡されたような印象です」

6人乗りあるいは7人乗りが設定されている3列シートということでターゲットは家族など多人数乗車です。

小林キャスター「握りこぶし一つ分の隙間がある。前の席の下に足を入れられる。窮屈な感じがあまりない。天井高があるから、CX-8よりも(座面から3センチ)高いから開放感がある印象です」

先進安全機能では、ドライバーが気を失ったりした場合に、自動的に停車する機能や、子どもや荷物を後席に残さないようアラートを出す機能なども備わっています。

マツダ毛籠勝弘社長
「日本、欧州においてマツダのラインナップの中では、フラッグシップとも言える。マツダが持っている一番高いレベルのものを凝縮した一台になると思いますので、多くの国でたくさん売れてくれるといい」

CX-80は高価格帯で高い収益が見込める「ラージ商品群」と呼ばれる大型の車種の1台で、これで予定の4車種がようやく出そろったことになります。実は、すでに発売されているCXー60の品質問題の解決のため、CXー80は量産開始が遅れていました。マツダでは、これでラージ商品群のグローバル販売を今年度末でおよそ20万台と見込んでいます。

マツダ毛籠勝弘社長
「これからはようやくこの4車種を向こう10年育成していくスタートラインに立った。その一つ一つの資産が、将来の電動化デバイスのさらなるアップグレード素地を持っていると。こういった資産をベースにお客様の要望に対応していくように研究開発を進めていく」

マツダによりますと、販売前の予約状況は、計画を超えて順調だということで、月間1400台の販売を目標としています。CX-80は、394万円から712万円までの価格帯で販売されます。

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