12日で台風19号による大雨災害から5年。宮城県丸森町では現在も復旧工事が行われています。

丸森町を流れる新川の右岸。重機が入り、堤防の法面に盛土をする工事が行われていました。

国交省東北地方整備局宮城南部復興事務所 皆澤和哉工務第一課長:
「洪水被害の軽減を目指して堤防強化の工事を行っています。堤防(の傾斜)を緩くすることで、(堤防の)断面が太くなりますので、決壊するまでの時間も稼げますし、越流する水の流れも緩やかにすることができる」

特に被害が大きかった五福谷川では、上流からの土砂が下流に流れるのを防ぐ遊砂地を整備する工事が行われていました。遊砂地は全部で3か所作られ、2026年度以降に完成する予定です。

現在、30年に一度、1日に300ミリの雨に備えるための工事が進められていますが、5年前の台風19号の際、丸森町筆甫では、700年に一度の雨に相当する最大24時間雨量587.5ミリを観測しました。堤防や遊砂地の整備が進んでも、限界があることをふまえ、防災情報を活用して、避難に活かすことが重要です。

国交省東北地方整備局宮城南部復興事務所 皆澤和哉工務第一課長:
「ハード整備は進んで、被災前よりは安全度は増すと思うが、それに安心することなく、地元の自治体から発せられる防災情報等をよく把握していただいて、避難行動につなげていただければなと思います」

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